ゼンショーの投資情報
ゼンショーホールディングスは、外食事業を中心に展開している会社です。
ゼンショーという名前は知らなくとも、「すき家」や「はま寿司」を知っている人は多いのではないでしょうか。これらを運営しているのがゼンショーというわけです。
株価などの投資情報は以下のようになっています。
配当利回り低いが個人投資家から人気
配当利回りは0.69%と高くありませんが、個人投資家からは人気のある銘柄です。
なぜかというと、株主優待が充実しているためです。個人投資家から人気≒株主優待が充実というくらい、個人投資家は株主優待を重視する傾向があります。
自己資本比率
コロナ禍において外食産業は大きなダメージを受けました。そうすると気になるのが自己資本比率です。
自己資本比率は、総資産のうち自己資本が占める割合のことです。一般的には50%以上あれば問題ないといわれていますが、21.5%しかありません。
それではコロナの影響で自己資本比率が下がったのかというと、コロナ前の過去5年間も20%前後で推移していました。
※ただし、今年の6月に日本政策投資銀行から300億円の資金調達をしているようです。
株価
株価はどうなっているのでしょうか。
まずは10年株価チャートを見ています。現在は2882円と、過去10年の中でも高い水準にあります。
2020年3月に発生したコロナショックから株価はすでに回復していることがわかります。
現在の株価2900円あたりから上に抜けきることができていないので、コロナが収まったのちにその壁を突破できるかが注目されます。
株主優待:食事割引券(3月・9月)
ゼンショーは株主優待が充実しています。また、権利確定月は3月と9月の年2回あります。
もらえるのはゼンショーグループで使用できる食事割引券です。保有株数に応じて食事割引券の枚数が変わってきます。
仮に食事割引券の使い道がないという場合には、3000円分の割引券と交換で「すき家牛丼の具」などに変更することも可能だそうです。
ゼンショーの事業内容
事業別(セグメント別)
ゼンショーは外食事業と小売事業があります。
売上高と利益のそれぞれ90%弱が外食産業です。気になる利益率は、外食事業も小売事業も約2%と大きな差はありません。
ゼンショーの外食事業といえば、「すき家」「はま寿司」以外にも「ココス」「Big Boy」があります。
小売事業ではスーパーを展開していますが、個人的にはあまりなじみのあるお店はありませんでした。
今期の売上高・利益
今期の売上高進捗率は、第1四半期で22%とまずまずの結果になっています。
ファミリーやサラリーマン向けの外食事業とスーパーを中心とした小売事業であることから、年間を通して一定の売上があり、四半期毎に25%ずつ積み上げていけるかどうかがポイントになりそうです。
コロナの影響が長引くかどうかに大きく左右されると思われます。
先日、はま寿司に持ち帰り注文をしたのですが、店舗にほとんどお客さんがいなくて少しだけ心配になりました。
外食事業はかなり苦しい状況が続いているので、コロナ収束まで何とかもう少し踏ん張ってほしいところです。
過去の売上高・利益
過去10期の売上高と利益です。
2012年から売上高(青)はほぼ毎年増加していることがわかります。店舗数の拡大などが進み、売上高につながっています。
一方で、当期利益(紫)は売上高ほどきれいに増加傾向にはなっていません。
2015年には人件費(ワンオペの廃止)や原材料の高騰等の要因で上場後初の赤字、2021年はコロナの影響で何とか黒字で着地といった状況です。
売上高も重要ですが、株主還元(配当金・株主優待など)の原資でもある利益にも注目しておきたいものです。
管理人の投資判断
管理人は、投資しません。
コロナの影響がいつ収まるか分からないために先行きが読めない、株主優待に魅力を感じない(近くに店舗がない)が主な理由です。
コロナで苦しい外食産業を応援した気持ちもありますが、コロナ後に以前のような社会に戻るか個人的に疑問です。