米国高配当ETFで配当金を狙う
さて、前回は米国ETFについて解説しました。今回は米国ETFのうち配当金を多く得られる高配当ETFについて解説します。
米国高配当ETFとは、明確な定義があるわけではありませんが、概ね3%以上の配当利回りの米国ETFになります。3%というと高配当の個別株と比較するとやや利回りが低い印象を受けるかもしれませんが、数10~数100銘柄に分散していることを考えると高配当といえるでしょう。
それでは、米国高配当ETFのおすすめ3銘柄を紹介していきます。
米国高配当ETFのおすすめ3銘柄
①VYM【バンガード・米国高配当株式ETF】
まずは、VYMから紹介します。
VYMは、バンガードが運用する高配当ETFの1つです。
運用方針としては、FTSEハイディビデンド・イールド指数に連動を目指しています。米国の大型株の中でも、配当利回りが平均以上の実績を持つ銘柄(RIETは含まず)に重点を置き、時価総額加重平均を用いて保有銘柄のウエートを算定しています。
配当利回りは、2.98%(2021年3月20時点)と高配当ETFとしてはやや物足りないです。ただ、VYMの場合はこれから紹介するHDVとSPYDに比べて組み込まれている銘柄数が多く分散が効いていることや、さらにキャピタルゲインも狙えるという特徴もあります。
②HDV【iシェアーズ・コア高配当株ETF】
次は、HDVを紹介します。
HDVは、ブラックロックが運用する高配当ETFの1つです。
運用方針としては、モーニングスター配当フォーカス指数に連動した投資成果を目指しています。米国企業の中でも、財務の健全性が高くかつ持続的に平均以上の配当を支払うことのできる銘柄で構成されています。
配当利回りは、3.79%(2021年3月20時点)と高配当ETFとしては十分な配当金となっています。ただ、先ほどのVYMと比べると組み込まれている銘柄数が少なく分散投資の点では劣り、キャピタルゲインがやや狙いにくいという欠点もあります。
③SPYD【SPDR・ポートフォリオS&P500®高配当株式ETF】
次は、SPYDを紹介します。
SPYDは、ステートストリートが運用する高配当ETFの1つです。
運用方針としては、S&P500® 高配当指数に連動するように運用されています。S&P500の構成企業の中で配当が高い上位80銘柄で構成されています。利回りの高い企業を選定したETFを作れば高配当ETFになるでしょうというコンセプトが非常にわかりやすいです。
配当利回りは、5.87%(2021年3月20時点)と高配当ETFとしては十分過ぎるほどの配当金です。VYMやHDVと比べると、配当利回りが圧倒的に高いです。一方で、高配当株で構成されていることから、キャピタルゲインが狙いにくく、暴落耐性が低いという欠点もあります。
米国高配当ETFのおすすめ3銘柄まとめ
最後にもう一度おさらいしましょう。
①VYM【バンガード・米国高配当株式ETF】
②HDV【iシェアーズ・コア高配当株ETF】
③SPYD【SPDR・ポートフォリオS&P500®高配当株式ETF】
今回は、1つ1つのETFを細かく解説できませんでしたが、FIREを目指す人には必須の米国ETFになります。これらのETFは全て保有しているため、配当金が出ましたらその時に解説していきます。