アセットアロケーションとポートフォリオの違い
アセットアロケーションとポートフォリオという言葉を聞いたことがあると思います。アセットアロケーションとポートフォリオは似たような場面で用いられることが多いため、混同しやすいものです。
今回は、アセットアロケーションとポートフォリオの違いについて解説していきます。
アセットアロケーション
アセットアロケーションとは、運用資金をどのような資産(株式・債券など)にどれだけ配分するかを決定することです。「アセット=資産」と「アロケーション=配分」から分かるように、資産配分という意味があります。
例えば、あなたのアセットアロケーションを教えてくださいと問われたら、「株式:50%,債券:25%,不動産:25%」という回答になります。
ポートフォリオ
ポートフォリオとは、運用する資金をどのような銘柄にどれだけ配分するかを決定することです。アセットアロケーションとは異なり、具体的な銘柄の割合まで触れたものがポートフォリオになります。
例えば、あなたのポートフォリオを教えてくださいと問われたら、「VTI(株式):25%,SPYD(株式):25%,TLT(債券):25%,投資用マンション(不動産):25%」という回答になります。
現在のアセットアロケーション
さて、アセットアロケーションとポートフォリオの違いがなんとなく分かったと思いますので、現在のアセットアロケーションを紹介したいと思います。
大まかなアセットアロケーションは下の表のとおりです。
株式が90%、債券が5%、リートが4%、金が1%というアセットアロケーションになっています。なお現金は除いています。
以前に紹介した株式と債券の比率の目安は、「100-年齢=株式の割合」「年齢=債権の割合」です。これを例にすると、株式が約70%、債券が約30%になります。
その比率を参考にしつつ、株式の割合を高めている理由は2つあります。
1つ目は、リターンを最大化したいからです。まだ年齢も若いことから株式投資の期間を長く確保することができ、長期で見れば株式投資はほぼ確実にプラスのリターンを得ることが可能です。
2つ目は、共働きで毎月のキャッシュフローが十分にあること、約2年分の生活資金を確保していることからリスクをとった運用が可能であるからです。
資産クラス | 割合 | 主な銘柄 |
日本株 | 35% | 三菱商事、三菱UFJフィナンシャルG、エクセディ、オリックス、ソフトバンク |
米国株 | 55% | HDV、SPYD、VYM、VIG、VZ、T、ARCC |
米国債券 | 5% | EDV、LQD |
日本リート | 2% | イオンリート投資法人、東証リート指数、投資法人みらい |
米国リート | 2% | RWR |
金 | 1% | GLDM |
ポートフォリオまでは紹介することができなかったので、参考までに保有している銘柄を書いてみました。
これらは一部でありますが、意外に銘柄数が多いなと思いました。
日本株はETFを保有していないので銘柄数が多くなってしまうのは仕方ないのですが、米国株はETFを保有した上でさらに個別株に手を出しています。
アセットアロケーションを決めてから、その割合を維持できるポートフォリオを組み込むことが大切です。まずは、どのようなアセットアロケーションを設定するか考えましょう。
アセットアロケーションの考え方や具体的なポートフォリオについては、後日解説していきたいと思います。