ボックス相場で小遣い稼ぎはできるのか
ボックス相場とは
ボックス相場とは、株価が一定の範囲内で上昇・下降を繰り返している状態のことです。言葉だけではわかりにくいと思うので、具体的にチャートを見ていきましょう。
武田薬品工業のチャート(6か月)を少し加工してみました。
上側の緑色の線は3800円で引きました。この時の株価を「上値」とします。
そして、下側の緑色の線は3600円で引きました。この時の株価を「下値」とします。
この2つの線を意識して株価の動き(3・4月を除く)を見ていただきたいのですが、上値の3800円に株価が触れると下落し、下値の3600円に株価が触れると上昇することが分かります。
これは一般的に、ボックス相場を形成しているとみなされます。今回のケースでは、3600円から3800円の範囲内で上昇・下降を繰り返しています。
このようなボックス相場では、一時的に株価が上昇しても上値ではじき返されてしまい、思うような投資結果を得ることができません。
しかし、この性質を利用して小遣い稼ぎができないものかと考えたのが今回の試みです。
ボックス相場で稼ぐコツ~下値で買い、上値で売る~
ボックス相場で稼ぐにはどうすればよいかというと、「下値で買い、上値で売る」という当たり前の結論にたどり着きます。
今回のケースでは、「下値=約3600円 上値=約3800円」を目安としました。
ボックス相場では、一定の範囲内で株価が上下することから、株価が下値付近に下落した時に購入し、上値付近まで上昇したら売却するというシンプルな手法です。
武田薬品工業のチャートを観察すると、約1か月周期で下値と上値が行ったり来たりしているので、株を購入してから長くとも1か月で売却する計画です。
あとは、じっくりとチャンスが巡ってくるまで待ちます。
武田薬品工業の株を下値で買い、上値で売ることはできるのか
武田薬品工業の株を100株購入~下値で買う~
ついにチャンスが到来したので、武田薬品工業の株を下値(3613.5円)で買うことにしました。
購入したのは100株だけですが、それなりに株価が高いので投資金額は361,350円とそこそこの金額です。
ちなみにボックス相場の下値で注文するには、指値注文がおすすめです。
指値注文とは、この価格なら買ってもいいという株価を決め、実際にその価格になったら注文が入るという方法です。
価格を決めずに注文する成行注文と比較すると、自分が購入したい金額以下に株価が下落しないと購入しないことから、高値掴みするリスクがありません。
ただ、今回は成り行き注文で購入しています。というのも、昼休み中に株価をチェックしていたら3600円付近まで一気に下落していたので、慌てて購入しました。
チャートが小さくて見にくいですが、右から2番目のローソク足の日(7月9日)に購入しています。なかなか良いタイミングで下値で購入できたのではと思います。
武田薬品工業の株を100株売却(予定)~上値で売る~
そして、今度はどのタイミングで売却するかです。基本的には、上値の3800円が目安になります。
直近1ヶ月のチャートを見ると、3780円くらいで売却するのがちょうどよさそうな感じがします。
3800円で売却すれば約2万円のお小遣いをゲットできますが、3800円という株価は武田薬品工業に投資している全投資家が意識していると思います。
そういった思惑もあるため、それよりもやや低い3780円の売却を目指します。
投資の格言に「売りは買いより難しい」という言葉があるように、売るのは本当に難しく感じます。果たして、当初の予定した株価で売ることができるのか、そこまで我慢できるかメンタルとの戦いです。
投資して1日で+8,450円の含み益~売りたいけど我慢~
投資したタイミングが良かったこともあり、1日で+8,450円の含み益になりました。ただのビギナーズラックですね。
正直、売りたい気持ちが出てきますがもう少し待ちます。既に3780円での売却まで待てない気がしています。
過去の傾向では1か月以内に3800円付近まで上昇するはずなので、それを根拠にどこまで粘れるかといったところでしょう。
この投資結果については、売却が完了したら報告したいと思います。
果たして、投資初心者がボックス相場で2万円を稼ぐことはできるのか。結果は、次回に持ち越しです。