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全世界に分散投資可能な投資信託を解説~eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)~【前編】

全世界に投資することで究極の分散投資を実現する

株式投資をする人は、その投資対象が経済的に成長するかを予想して投資することが多いと思います。

ここで一番悩ましいのは、投資対象をどのように決めるかという問題です。投資対象の選定を間違えると、得られるリターンが減ってしまうどころか投資資金が減少してしまうこともあります。

投資経験が豊富な場合、「ハイテク企業が成長する」「アメリカよりも新興国が経済成長する」などのシナリオを考えて最適な投資先を見つけることができます。

しかし、私を含めた株式投資初心者は、その時代に最も成長しそうな企業や国を選定して投資することが非常に難しいです。

どこの企業や国が今後も成長するか予想できなくても、初心者が比較的安心して投資できる対象は無いのでしょうか。

そこで登場するのが、世界は資本主義の下であれば経済成長し続けるという考え方です。つまり、全世界に広く分散投資することで、全世界の経済成長を取り込もうというわけです。

全世界に投資するということは、投資対象の企業や国を選ぶ必要はありません。人類が経済活動を行うことで世界の経済発展が今後も続くかどうか、この問いだけを考えればよいわけです。

まさに、全世界に投資するということは究極の分散投資と言えます。

投資信託 eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)で全世界に分散投資する

では、全世界に分散投資するにはどうすればよいのでしょうか。

全世界に分散投資する手法はいくつかあります。例えば、特定の国や地域を対象とするETFや投資信託を複数組み合わせて自分オリジナルの全世界分散のポートフォリオを作ることも可能です。

ただ、投資初心者には自分でアレンジしてポートフォリオを作るのは難しいので、できる限りシンプルな方法が望ましいです。

そこで紹介したいのが、「eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)」という投資信託を定期積立購入(ドルコスト平均法)するという手法です。

この投資信託はこれ1本だけで全世界に分散投資可能であり、最もシンプルに全世界に投資する方法の1つと考えられます。

私自身もこの投資信託を毎月5万円定期購入しています。

投資信託は定期積立設定をすればドルコスト平均法で購入できることや、分配金を自動的に再投資してくれるので再投資の手間が不要ということで非常に楽です。

さらに、投資対象が全世界ということで投資対象を選定する必要もなく、当たり前ですが企業の決算発表も無視で大丈夫です。資本主義が崩壊しない限り、全世界は経済成長を続けるであろうということに賭ければ良いわけです。

さて、少し長くなってしまったので「eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)」のリターンや組み入れ対象国については次回解説します。