10万円以内で投資可能な初心者おすすめ高配当株

株式投資で不労所得を得たい場合には、配当金が多くもらえる高配当株投資がおすすめです。

しかし、高配当株投資に挑戦したいけど、どの銘柄に投資すれば良いか分からない初心者は多いと思います。

また、日本株は100株単位の投資になるため、1銘柄の最低投資額が20万円~50万円と高額になりがちです。

初心者がいきなり20万円~50万円を投資するには、勇気も必要でしょう。

では初心者に高配当株投資は無理かというと、それも違います。

実は、日本株には10万円以内で投資可能な高配当株はいくつかあります。

今回は、初心者おすすめ高配当株2銘柄紹介します。

この記事を読むことで、高配当株投資をすぐに始めることができるので、投資の参考にしてください。

初心者おすすめ高配当株の条件

まずは初心者おすすめ高配当株の条件を決めていきます。

今回想定しているのは、「高配当株投資を始めたばかり」「これから始めようと考えている」「投資資金が少ない」という初心者です。

そのため、少額で投資可能かつ配当金が安定している高配当銘柄を選びます。

選定条件は以下のとおりです。

まず、少額で投資可能かつ高配当は必須です。また、配当金が一時的なものではなく、安定して配当を出せる銘柄である必要があります。

そして、大企業かつ業界3位以内というのは、その業界内の競争優位性がある銘柄を選ぶためです。

高配当株は、成熟した企業が多い傾向があります。

配当金をたくさん出すというのは、企業の稼いだ利益を企業の成長に使うのではなく、株主に還元するしかないためです。

企業が属する業界自体が成熟した産業であるため、大企業かつ業界3位以内であれば競争優位性のある企業といえます。

以上の選定条件から選ばれた2銘柄は、①三菱HCキャピタル 三菱UFJFG です。

銘柄理由
三菱HCキャピタル 連続増配22年&株主還元意識高い
三菱UFJFG メガバンクで株価が最安&海外売上高が多い

それでは銘柄を詳しく紹介していきます。

①三菱HCキャピタル

基本情報

三菱HCキャピタルは、三菱UFJリースが日立キャピタルを吸収合併してできた企業です。

大手総合リース会社で、様々な事業を展開しています。「環境・エネルギー」「ヘルスケア」「不動産」「航空」などが代表的な事業です。

リース業界は、首位がオリックスで2位が三井住友ファイナンス&リース、そして3位が三菱HCキャピタルになります。

オリックスも高配当かつ株主優待が魅力的な銘柄として知られていますが、10万円以内で投資できないため、今回は除外しています。

投資すべき理由

連続増配22年&株主還元意識高い

増配は、配当金を前回よりも増やすことです。22年連続で配当金が増加しています。

22年連続増配ということは、その間にリーマンショックやコロナショックを経験しています。

10年に1度の頻度で訪れる経済危機に直面しても、配当金を前回よりも増額するというのは並大抵のことではありません。

配当金は、基本的には企業が稼いだ利益の一部から捻出します。つまり、安定して利益を稼ぐことができています。

また、配当金を増配し続けるのは、経営者の株主還元意識の高さといえます。株主を大切にする企業に投資したいものです。

出典:マネックス証券(銘柄スカウター)

②三菱UFJFG

基本情報

三菱UFJFGは、三菱UFJ銀行を中心とした国内最大の金融グループです。

三菱UFJ銀行・三井住友銀行・みずほ銀行は三大メガバンクと呼ばれ、日本を代表する銀行といえます。

そして銀行株は、高配当であることで知られています。

銀行の預金金利は0.0○%程度しかありませんが、銀行株の配当利回りは4%を超えることが多いです。

銀行でお金を増やしたいなら、預金ではなく投資です。

投資すべき理由

メガバンクで株価が最安&海外売上高が多い

では、なぜメガバンクのうち三菱UFJFGが最も投資対象として優れているのでしょうか。

もちろん、三菱UFJFGの配当金は直近10年は増配傾向ですが、理由はこれだけではありません。

出典:マネックス証券(銘柄スカウター)

その理由は、メガバンクで株価が最安である売上高の海外比率が高いためです。

メガバンクをそれぞれ比較してみたのが、以下の表です。

 三菱UFJFG三井住友FGみずほFG
最低投資額63,700円393,000円147,300円
海外売上高比率46%35%31%
配当利回り 4.4% 5.3% 5.4%
※ 2021年12月17日時点

一見すると、同じメガバンクなら配当利回りの最も高いみずほFGに投資するのが最適な気がしますが、そうではありません。

最低投資額が重要になってきます。

例えば、三菱UFJFGを200株保有していたとしたら、株価が上昇して含み益が出たときに半分の100株だけ売却するという戦略をとれます。

100株だけしか保有していなければそういった戦略はできません。

株価が安くて最低投資額が少なくて済むのは、投資戦略に幅を持たせてくれるのです。

また、海外売上高比率を比較すると、三菱UFJFGが一番高いです。

国内では、長らく低金利が続いており、国内で収益を上げるのはかなり難しいです。

そこで、メガバンクは海外に進出して収益をなんとか確保しようとしています。海外の方が利益率が高いのです。

つまり、今後は国内だけでは利益を上げるのが難しくなっているため、海外売上高比率の高い三菱UFJFGは一歩リードしています。

以上のことから、メガバンクで投資するなら三菱UFJFGが最適なのです。

まとめ

初心者おすすめ高配当株2銘柄を解説しました。

どちらも10万円以下で投資することができるので、高配当株投資を始める場合には選択肢の1つとしてください。