つみたてNISAの運用成績を完全公開
毎月恒例のつみたてNISAの運用成績を紹介します。今月で運用38か月目に突入しました。つみたてNISAを開始してから3年超が経過しています。
つみたてNISAは運用益が非課税になる制度です。そして来年からは新NISA制度が開始されるなど今注目が集まっています。
ここ最近は資産形成がブームになっていることもあり、つみたてNISAから投資を開始した人も多いでしょう。
つみたてNISAの投資対象は金融庁が審査した投資信託に限られるので、投資を始める最初の一歩としてはつみたてNISAが最適といえます。
つみたてNISAをこれから始める人や運用成績の気になる人の参考になる内容になっていますので、最後までお付き合いください。
つみたてNISAの投資設定
つみたてNISAは、年間40万円を上限に投資信託を積立することが可能です。
運用益などが20年間非課税になることから、投資初心者が長期積立をしたい場合にはつみたてNISAから始めてみましょう。
管理人の場合は、楽天証券の口座で運用しています。
楽天証券の口座管理画面を使って実際の運用成績を公開しています。
毎月の積立設定額は、33,333円です。
なぜ中途半端な金額になっているかというと、つみたてNISAの投資上限額が年間40万円のためです。
年間40万円を毎月に換算すると、40万円÷12か月≒33,333円が購入可能な金額になります。
投資信託の積立日は毎月1日、積立金額の決済はクレジットカードを選択しています。
つみたてNISAの投資履歴
下の表は、つみたてNISAの積立記録です。
2020年11月と12月は増額設定をしたため、5万円ずつ積み立てています。
2021年1月からは、毎月33,333円に設定を変更しました。
2023年6月の積立は設定ミスにより投資できませんでした。その後、7月から増額設定を追加しています。
その結果つみたてNISAを開始してから37か月目の投資総額は、1,261,102円です。
このように毎月一定額で投資信託で購入することを「ドルコスト平均法」と呼びます。
ドルコスト平均法では毎月一定額で投資信託を買い付けるため、個別元本が高いときには投資信託の買付数量が少なく、個別元本が低いときには投資信託の買付数量が多くなります。
実際に個別元本が高くなるにつれて、投資信託の数量が減っていることが分かります。
しかも、投資の設定を一度すれば、毎月自動で投資することが可能です。
投資に時間をかけたくない人には、つみたてNISAによる投資は最適な手法といえます。
つみたてNISAの投資対象
投資対象は「eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)」を選んでいます。
現在の純資産額は2.8兆円です。もう少しで3兆円が迫っています。
そのため、eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)は人気・実力ともにNo1の投資信託といっても過言ではないです。
eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)とは
世界最強の株価指数S&P500とは
eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)は、米国の株価指数S&P500に連動を目指しています。
S&P500のイメージを下図で表現してみました。
S&P500は、米国に上場している数1000社の企業のうち優良な大企業500社で構成されています。
S&P500には「アップル」「マクドナルド」「アマゾン」「テスラ」「ナイキ」などの世界的な大企業が名を連ねています。
これらの企業は米国内のみならず世界中に展開しており、今後も成長する可能性が高いです。
S&P500のリターン
S&P500(配当込み)のリターンは、以下のグラフのようになっています。
過去30年間の年平均リターンは約10%です。
例えばS&P500に連動する投資信託に100万円投資したら、1年後に約110万円、7年後に約200万円まで成長します。
たった7年間で2倍に成長することが、S&P500の驚異的なリターンを物語っています。
ただし、あくまでも平均にならした場合のリターンですので、投資開始した直後にリーマンショック級の暴落相場に巻きこまれる可能性もゼロではありません。
過去の実績では驚異的なリターンが得られていますが、これからも同じようなリターンになるかは誰にもわかりません。
eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)の特徴
eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)の特徴を確認していきます。
この投資信託の特徴は、①管理費用が0.09372%と格安 ②世界最強の株価指数であるS&P500に連動する運用を目指す の2点です。
投資信託を選ぶ際には、特定の指数(インデックス)に連動する運用を目指しているインデックスファンドを選ぶと良いでしょう。
多くのファンドマネージャーがインデックスファンドのパフォーマンスを超えるのが難しいと言われています。
投資に絶対はありませんが、過去の実績を考慮するとS&P500に連動する投資信託に投資することが最適解といえます。
eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)の基準価額
それでは、eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)の基準価額をチャートで確認しましょう。
世界最強の株価指数であるS&P500といえど、コロナショック時(2020年2月から3月)には30%ほど暴落しました。
しかし、そこから急回復して現在まで右肩上がりのきれいなチャートを描いています。
2022年は何度も急落しています。コロナショック以降では初となる大きな下落です。
S&P500といえど定期的に暴落を経験しているので、今回の急落もそのうち回復すると楽観的に考えています。そして実際に最高値を更新しそうな勢いです。
また、コロナショックなどの暴落は格安で投資信託を買うチャンスです。
積立の設定を一度してしまえば、ほったらかしで投資できるのがつみたてNISAの魅力です。
たとえ基準価額が下落しようと、含み損が発生しようと積立を機械的に継続していきましょう。
投資を継続することさえできれば、かなりの高い確率で資産形成することが可能です。
つみたてNISAの運用成績【運用38か月目】
つみたてNISA運用成績(運用38か月目)の報告です。
38か月目の運用成績は、+419,524円(+32.27 %)でした。
運用開始からち3年超が経過していますが、つみたてNISAを開始する際に①毎月の積立額 ②どの投資信託を購入するかを設定をしただけであとは完全に放置です。
この記事を書く際に1か月に1度だけ運用成績を確認している状況になります。完全放置でも含み益があるのはうれしいですね。
それでは、つみたてNISA資産(累計評価額)の推移をグラフで確認しましょう。
コロナショック後からつみたてNISAを開始したこともあり、始めたタイミングとしてはとても良かったです。含み損を経験せずに順調に投資額と資産額が増加しているのはラッキーでしたね。
また、この投資信託は実際にはドルで運用されているので円安ドル高の恩恵を受けています。コロナショック以降は全体的に円安ドル高の傾向が継続しているため、それもトータルリターンの増加に貢献しています。
逆に円高ドル安になると評価額は減少しますので、為替の影響を大きく受けることは覚えておきましょう。
株式相場の下落が始まる前の2021年12月から2023年12月現在までの運用成績を表にまとめてみました。
累計投資額 | 評価額 | リターン | |
2021年12月 | 499,996円 | +137,577円 | +27.51% |
2022年1月 | 533,329円 | +74,759円 | +14.01% |
2月 | 566,662円 | +83,237円 | +14.68% |
3月 | 599,995円 | +161,318円 | +26.88% |
4月 | 633,328円 | +153,201円 | +24.18% |
5月 | 666,661円 | +69,302円 | +10.39% |
6月 | 699,994円 | +151,834円 | +21.69% |
7月 | 733,327円 | +95,593円 | +13.03% |
8月 | 766,660円 | +159,964円 | +20.86% |
9月 | 799,993円 | +161,960円 | +20.24% |
10月 | 833,326円 | +201,659円 | +24.19% |
11月 | 866,659円 | +113,451円 | +14.18% |
12月 | 899,992円 | +141,924円 | +15.76% |
2023年1月 | 933,325円 | +90,037円 | +9.64% |
2月 | 966,658円 | +136,247円 | +14.09% |
3月 | 999,991円 | +128,289円 | +12.82% |
4月 | 1,033,324円 | +146,230円 | +14.15% |
5月 | 1,066,657円 | +179,231円 | +16.80% |
6月 | 1,066,657円 | +274,010円 | +25.68% |
7月 | 1,105,546円 | +361,044円 | +32.65% |
8月 | 1,144,435円 | +378,087円 | +33.03% |
9月 | 1,183,324円 | +421,661円 | +35.63% |
10月 | 1,222,213円 | +403,774円 | +33.03% |
11月 | 1,261,102円 | +421,427円 | +33.41% |
12月 | 1,299,991円 | +419,524円 | +32.27% |
2021年12月の時はリターンが+27%あったにもかかわらず、2023年1月には+9.6%に減少しています。
その後は急激な回復を見せ、2023年12月時点では+32.27%と過去最大のリターンの9月よりはリターンが減りましたが、過去最大級のリターンを継続しています。
このような単純なドルコスト平均法でもリターンを確保できているのは、下落相場でも投資を継続したためです。下落相場は安く投資可能なこともあり、長期的に見れば絶好の買い場でもあります。
この言葉のとおり、何も考えず米国株の成長を信じて積立を継続していきます。
まとめ
つみたてNISAを始めて38か月が経過しました。今月はややリターンが前月比で減少しましたが、過去最高級のリターンを維持しています。
つみたてNISAは20年以上の長期投資を前提とした運用が基本です。
そのため、20年経過したときに基準価額が成長していれば良く、目先の含み益や含み損は気にする必要がありません。
荒れた相場環境で投資するのに躊躇してしまいますが、機械的に投資できるつみたてNISAが本領を発揮するのはこういったときです。
下落局面こそ将来の資産形成の速度を加速させる重要な期間になるので、これからも愚直につみたてNISAを継続していきます。
次回は2024年1月に運用39か月目の運用成績を公開します。どれだけ資産が増えているか楽しみです。
そして1月からは新NISAが開始されます。こちらも資産運用の結果をまとめていきたいと思います。
「純資産額が多い」=「多くの投資家が投資している」ということです。投資信託の人気のバロメーターになります。