グロース株からバリュー株に投資資金がシフト
2021年に突入してから、グロース株からバリュー株に投資資金が流入してくるようになりました。
コロナショック以降はハイテク企業の株高が続きどこまでも上昇していきそうな気配が漂っていましたが、米国長期金利の急騰により、いわゆるハイパーグロース株の勢いも一服といった状況です。
グロース株の勢いが鈍った一方で、昨年は日の目が当たらなかったバリュー株が勢いづいています。石油関連セクターや銀行・金融セクターなどは、コロナショック以降の回復が出遅れていましたが、ここにきてバリュー株に投資資金がシフトしてきています。
バリュー株の株高により高配当株・高配当ETFが購入しにくい
私の投資スタイルは、投資信託でインデックス投資をしつつ、高配当株・高配当ETFで配当金を狙う(高配当株投資)というものです。
投資信託は定期積立設定をしているので、株高・株安に関係なく機械的に購入しています。投資信託はドルコスト平均法で購入できますし、長期的に右肩上がりの指数に連動する投資信託であれば理論上は1日でも早く積立したほうが大きなリターンが得られます。
投資信託は迷いなく購入できているのですが、それとは逆に購入すべきかどうか悩んでいるのが高配当株・高配当ETFになります。バリュー株に資金が流入したことにより、高配当株・高配当ETFの株価が上昇してしまい、追加購入に躊躇する場面が増えてきました。
というのも、株価が上昇したことで含み益が大きくなってきたのですが、株価上昇により配当利回りが低下してしまい高配当とは言えないような水準になってきた銘柄も数多くあります
では、実際にどのくらい株価が上昇したかというと下の図のとおりです。ここでは、保有銘柄の1つである三菱UFJフィナンシャルG のチャートを見ていきます。
株価が約450円のときに購入したので、直近の株価と比較すると約30%上昇(450円→593円)していることが分かります。
株価が上昇して含み益が出ているのはうれしいのですが、株価が高くなってしまい新規に購入したときの配当利回りが低下しています。現在でも配当利回りが約4.2%あるのですが、私が購入したときは5%を超えていました。4.2%でも高配当といえますが、積極的に買いにくいなというのが本音です。
では、含み益が出ているので売却してはどうかと考えましたが、高配当株投資では値上がり益を期待しておらず配当金を目当てにしています。そのため、配当利回りが5%を超えたタイミングで購入できたものを易々と手放してしまうのもどうなのかなと思いました。
今後の投資方針
今後の投資方針としては、投資信託の定期積立(インデックス投資)は継続しつつ、高配当株投資については投資する金額を減らしていこうと考えています。
高配当株投資は、配当利回りが高いタイミングで購入できるかが鍵になってきます。短期的な調整局面が訪れた時に購入できるように、今は資金を貯める期間として位置づけます。
調整局面が来ない可能性もあるので、全く投資しないと機会損失になります。それを防ぐためにも、投資信託の定期積立は続けていき、高配当株投資は様子見がよいのではというのが今回の結論です。
高配当株投資をやっている方は、この株高局面ではどのように投資しているのでしょうか。大変気になります。