配当金・運用成績

【暴落の影響は?】オール・カントリーを195万円投資した結果

今回は、オール・カントリー(eMAXIS Slim 全世界株式)195万円投資した結果について紹介します。

名実ともに最強の投資信託の1つと言えるオール・カントリーは、その名の通り全世界に分散投資可能な投資信託です。

個人投資家が投資信託で資産形成する際には、①分散性 ②低コストの信託報酬というのが必須の要素になります。それらの条件を同時に満たすオール・カントリーは投資信託の最有力候補です。

一方で株式市場の動きに目を向けると、2022年から世界中の株式市場が不安定になっています。相場の値動きが激しく投資家にとっては投資しにくい相場環境です。

最近のウクライナ情勢の長期化や原油や食料品のインフレが世界中で発生するなど政治・経済状況が深刻化しており、世界中の株式市場が乱高下している状況にあります。

2020年のコロナショック後は各国の金融緩和によって株価はバブルの様相を呈していました。しかし、インフレの進行に伴い金融緩和を終了して各国の中央銀行で利上げが相次いでいます。

そして2022年9月には、米国の株式市場で再び下落が発生し、ここからより一層の低迷が待ち構えていそうです。

今回は上記の相場環境をふまえ、現在運用中のオール・カントリー195万円の運用成績を公開します。

それでは最後までお付き合いください。

オール・カントリーとは?

オール・カントリーは、正式名称「eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)」という投資信託です。

出典:楽天証券(https://www.rakuten-sec.co.jp/

投資の経験があれば、「オール・カントリー」という投資信託は一度は聞いたことがあると思います。通称オルカンと呼ばれている投資信託です。

オール・カントリーは、「投信ブロガーが選ぶ! Fund of the Year」において3年連続で1位を獲得している投資信託になります。

オール・カントリーは楽天証券でも投資することが可能であり、楽天証券でオール・カントリーをつみたて投資している個人投資家も多いのではないでしょうか。

オール・カントリーの基本情報

この投資信託の特徴は、以下のとおりです。

一言で表現すると、「全世界に格安で分散投資できる投資信託」といえます。

連動するインデックスは「MSCI オール・カントリー・ワールド・インデックス」です。

世界中の主要企業で構成される指数とだけ理解しておけば良いでしょう。オール・カントリーに投資すれば世界中の企業に投資できるなんて、素晴らしい投資信託ですね。

オール・カントリーの投資対象国

しかしオール・カントリー(全世界)という単語を使ってはいますが、すべての国に投資しているわけではありません。

実際に投資対象となっている国と地域は、「先進国が23か国」「新興国が24か国」です。

国の数としては新興国の方が多くなっていますが、構成比率としては「先進国が89%」「新興国が11%」と先進国がほとんどです。

さらに国別の構成比率を見ると、米国が61.4%と約6割が米国になっています。

ここまで米国の比率が高くなっているのは、米国の株式市場の時価総額が他国の株式市場と比べても圧倒的に高いためです。

出典:三菱UFJ国際投信(https://www.am.mufg.jp/

オール・カントリーの組入銘柄

オール・カントリーの組入銘柄を見ていきましょう。組入銘柄数は約3000銘柄です。

しかし、投資対象国で米国が6割を占めていたことから想像できるように、上位10銘柄の全てが米国企業です。

出典:三菱UFJ国際投信(https://www.am.mufg.jp/

それだけ米国企業が世界中に展開していて、かつ時価総額の大きい企業が多いといえます。

GAFAMやテスラなどの成長中の企業を中心に、ヘルスケアのジョンソン&ジョンソン、半導体のNVIDIAなどがランクインしています。

例えば、オール・カントリーに100万円投資したとすると、4.1万円はアップルに投資していることになります。

マイクロソフトには3.2万円、アマゾンには2万円というようにGAFAMにも分散投資しつつ世界中の企業に広く投資しているわけです。

オール・カントリーのリターン

オール・カントリーの設定来のリターンを見ていきます。

設定来(設定日:2018年10月31日)のリターンは約67です。仮に設定日に100万円投資していたとしたら、現在は167万円の評価額になっています。

2020年初頭のコロナショック時は、一時40%ほど暴落していることが分かります。

世界中に分散投資をしている場合でも、コロナショックのような世界的な危機ではオール・カントリーといえど下落を免れることはできません。

しかし、その後は順調に回復し、多少上下を繰り返しながら右肩上がりでリターンが大きくなっています。

出典:楽天証券(https://www.rakuten-sec.co.jp/

そして年間リターンは、以下のようになっています。

投資信託(ファンド)の設定が2018年のため、それ以前は連動を目指す指数(ベンチマーク)の年間リターンです。

直近10年間は、米国市場が絶好調だったこともあり、年間リターンが20%以上の年が5年間もありました。

一方で、マイナスのリターンに終わってしまう年(2011年・2015年・2018年)もあり、毎年のようにプラスのリターンが得られるわけではないことを覚えておきましょう。

出典:三菱UFJ国際投信(https://www.am.mufg.jp/

投資履歴と運用成績

それでは、オール・カントリーがどのような投資信託か理解できたと思うので、投資履歴と運用成績を見ていきましょう。

オール・カントリーの投資履歴

オール・カントリーには夫婦それぞれで毎月5万円ずつ(合計10万円)投資しています。

投資を開始した時期が異なるため、それぞれの投資額は100万円(特定口座①)と95万円(特定口座②)です。

まずこちらが2021年1月から投資を開始した特定口座①です。

特定口座①

こちらが2021年3月から投資を開始した特定口座②です。

特定口座②

投資総額は195万円です。

毎月5万円分を投資しているため、単価が上がると購入できる数量が減ります。その一方で、単価が下がると購入できる数量が増えます。

この投資方法は「ドル・コスト平均法」と呼ばれ、長期投資の王道となる投資方法です。

オール・カントリーの運用成績

それでは、オール・カントリーの運用成績を見ていきます。

まずは、2021年1月から投資を開始した特定口座①です。

+6.61%のリターンが得られています。100万円を投資して、+66,141円でした。

ちなみに先月(2020年8月)のリターンは+12.92%+121,801円という結果です。ここ最近の相場の下落でリターンが大きく減っていることがわかります。

特定口座①

投資開始してからのトータルリターンの推移を見ていくと、2022年3月に一時マイナスのリターンに低下しました。

その後もトータルリターンは上昇と下落を繰り返しており、2022年に入ってから相場の変動が激しいことがわかります。

特定口座①

次に、2021年3月から投資を開始した特定口座②です。

+5.55%のリターンでした。95万円を投資して、+52,804円です。

ちなみに先月(2022年8月)のリターンは+11.78%+106,061円という結果です。こちらも同様に最近の相場の下落でリターンが大きく減っていることがわかります。

特定口座②

先ほどと同様に、2022年からトータルリターンが上下に激しく揺れていることがわかります。

特定口座②

特定口座①と②のリターンをまとめてみると以下のようになります。

買付金額評価額リターン
特定口座①100万円106万6141円+6.61%
特定口座②95万円100万2804円+5.55%
合計195万円206万8945円+6.09%

今月は+6.09%のリターンでした。先月が+12.37%のリターンだったことを考えると、ここ1か月で下落がかなり進行したことがわかります。

ただ、あくまでも10年以上先を見据えた長期投資のため、投資開始して数年間のリターンは気にする必要はありません。

コロナショックや今回の利上げによる相場の急落は定期的に起こりうるので、慌てて狼狽売りしないように注意したいものです。

まとめ

今回は、オール・カントリー(eMAXIS Slim 全世界株式)に195万円投資した結果について紹介しました。

オール・カントリーは「投信ブロガーが選ぶ! Fund of the Year」において3年連続で1位を獲得している投資信託であり、投資している人も多い人気の投資信託です。

投資対象国は47か国と幅広く投資できますが、米国が約60%を占めています。

そして195万円投資した結果、+6.09%のリターンになっています。

世界的なインフレやウクライナ情勢による株式相場の急落により、オール・カントリーも下落に巻き込まれています。そして9月に入ってからは株式相場が再度荒れ始めました。

しかし、10年以上先を見据えた長期投資のため、相場の変化は気にせずに淡々と投資を継続していきます。

荒れた相場が続いていますが、絶対に狼狽売りせずに投資を続けていきましょう。こういった荒れた相場は投資の絶好のチャンスです。この相場を味方にするくらいの気持ちで投資に臨みたいものです。

全世界ではなく、米国だけに投資する投資信託もあります。

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