投資

【HDV】配当金が欲しい投資初心者におすすめ米国高配当ETFを解説

HDV(iシェアーズ・コア 米国高配当株 ETF)とは

HDVの特徴

HDVは、ブラックロックが運用する米国高配当ETFです。前回解説したSPYDも米国高配当ETFですが、HDVはまた違ったコンセプトで運用されています。

SPYDの記事も参考にしてください。

【SPYD】配当金が欲しい投資初心者におすすめ米国高配当ETFを解説 SPYD(SPDR Portfolio S&P 500 High Dividend ETF)とは SPYDの特徴 ...

iシェアーズは、ブラックロックが提供するETFのシリーズ名です。ETFの名称にiシェアーズという単語が出てきたらブラックロックが運用会社ということになります。

さて、高配当株の特徴としては、配当金が多くもらうことができる反面、投資家から不人気で株価が割安(株価の上昇が期待できない)といったこともあります。

もちろん高配当株が全てそういうわけではありませんが、業績の低迷や成長性が見込めないといった理由から株価が下がってしまい、結果的に配当利回りが高いといったこともあります。

そして高配当ETFは、上記のような銘柄を含んでいる可能性があることを知っておきましょう。

ETFは、銘柄を選定する基準や連動を目指す指数(インデックス)をもとに運用されています。どのように運用されているETFなのかをしっかりと理解することが大切です。

それがわかると、同じ高配当ETFであるSPYDとの違いやどちらに投資すべきかなどを自分なりの答えを見つけることができます。

それでは、前置きが長くなりましたがHDVについて解説していきます。

HDVの構成銘柄

HDVは、米国の優良企業のうち配当水準が比較的高位の75銘柄に分散しています。

厳密にいうと、モーニングスター配当利回りフォーカス指数(配当水準が比較的高位の米国株式で構成される指数)に連動する投資成果を目指しています。

では、具体的にどういった基準になっているか簡単にまとめてみました。

  1. 配当の持続性がある
  2. 財務健全性が高い
  3. ビジネスに競争優位性がある

つまり、高配当ETFでありながらも、配当が持続できるほど財務健全性が高くかつ競争優位性のあるビジネスを展開できる銘柄に投資しているというわけです。

SPYDがS&P500のうち高配当の銘柄から順番に選定していたことと比較すると、HDVはより安定的に配当を継続できるコンセプトで運用されているETFであることがわかります。

それでは、構成銘柄のうち上位10銘柄を見ていきましょう。

なお、HDVの銘柄の入れ替えは四半期に1回行われるため、時期によって構成銘柄は異なります

出典: ブラックロック公式HP

一番比率が高いのは、エクソンモービルです。石油関連のビジネスを展開している企業になります。

次に比率が高いのが、AT&Tです。通信関連の企業で、7%超の利回りがある超高配当株として知られています。

実はエクソンモービルとAT&TはSPYDにも含まれています。SPYDでは、これらの銘柄は1%程度しか占めていませんが、HDVでは約8%と割合が大きいです。

一方で、ジョンソン&ジョンソンやP&GなどはSPYDには含まれていません。なぜかというと、配当利回りがそれほど高くないためにSPYDに組み入れされないのです。

このように、ETFが違っていても採用されている銘柄が同じという場合もあります。

HDVの構成セクター

セクター別に分析してみると、ヘルスケアや生活必需品、エネルギーが多いことがわかります。

SPYDで多かった金融や不動産の比率は、HDVではそれほど高くありません。

出典:ブラックロック公式HP

HDVのチャート

それではチャートを見ていきましょう。基本的には緩やかな右肩上がりになっています。

昨年のコロナショック時はどうだったかというと、SPYDと同様に暴落しています。

しかし、HDVの場合は35%程度下落しましたが、SPYDは45%ほど下落しました。

つまり、SPYDよりは暴落耐性があると言えます。この辺りは、財務健全性の高い銘柄を中心に組み込まれている効果が出ているかもしれません。

また、高配当株投資全般に言えることですが、HDVも暴落したタイミングを狙って投資するのも1つの考え方です。

HDVに投資するということは配当金を目的としていると思うので、配当利回りが高いタイミングで購入することができれば、4%以上の配当利回りも期待できます。

出典:マネックス証券銘柄スカウター

HDVの配当金

HDVの配当金は、年に4回もらうことができます。過去数年間の配当金は以下のとおりです。

直近1年では、配当金:3.46ドル・配当利回り:3.6%になっています。

配当利回りは株価によって日々変動してしまいますが、それでも4%弱の利回りがあります。

SPYDの利回りに比べると1%ほど低いですが、配当持続性や財務健全性を重視したETFであることから、仕方ない面もあります。

出典:マネックス証券銘柄スカウター

配当金をグラフで見てみると、時期によって配当金が多少異なりますが、0.8ドル前後は配当があるようです。

出典:マネックス証券銘柄スカウター

投資すべき人:配当金が欲しいけどSPYDよりはリスクを抑えたい人

以上のことから、どういった人がHDVに投資すべきか考えました。

それは、配当金が欲しいけどSPYDよりはリスクを抑えたい人です。

純粋に配当だけで比較すると、SPYDに分があります。ただ、SPYDには暴落耐性がないのでより高リスクととらえることができます。

その点、HDVであればSPYDよりも配当利回りは低いですが暴落耐性が多少ましです。利回りと暴落耐性のどちらを重視するかで変わってくると思います。

もちろん構成銘柄が異なるため、SPYDとHDVの両方に投資するというのも1つの考え方です。実際に管理人も両方保有しています。

また、配当金は年に4回ありますので、例えばFIRE達成後のように定期的な収入が欲しい場合はおすすめのETFです。

SPYDでも解説しましたが、配当金の少ないETFや配当金が出ない投資信託の場合、お金が必要になったらそれらを定期的に売却してお金に替える必要があります。

これを抵抗なくできる人は、配当金は少ないけれどHDVよりもリターンが大きいETF(例えばVTIなど)に投資するのが良いのではないでしょうか。

定期的にETFや投資信託を売却することは精神的に困難だという人は、HDVのような高配当ETFが向いていると思います。

管理人の投資状況

保有数:81株

管理人もHDVを81株保有しています。

平均取得価額は81.1ドルです。コロナショック時に投資したこともあり、現在の96ドルよりも安い時に仕込んでいます。

暴落はいつ来るかわかりませんし、投資したタイミングはたまたま運がよかったようです。個人的にはもう少し投資しておきたかったと後悔しています。

投資方針:暴落時に追加投資する

管理人の投資方針としては、このまま保有し続けて配当金をもらい続けます。約20%ほどの含み益がありますが、売却して利益は確定しません。

というのも、SPYDと同様にHDVは配当金を目的として投資しているからです。利益が出ているからといって売却してしまうと配当金がもらえなくなってしまいます。

また、暴落時に追加投資することを考えています。できれば、配当利回りが4%以上になる株価水準で投資したいものです。

暴落はいつ来るか予想できないため、現金は常に手元に残しておくようにしましょう。