配当金・運用成績

【配当金と含み益】米国高配当ETFのVYMに35万円投資

今回の記事は「米国ETFのVYMに35万円投資した結果」です。

米国高配当ETFのVYMは、日本で人気のある米国ETFの1つです。

そのため、投資を検討している人や実際に投資をしている人も多いのではないでしょうか。

そこで今回は、VYMに35万円投資した結果について解説します。

分配金や含み益がどれくらい増えたか参考にしてください。

それでは、最後までお付き合いください。

なお、本記事の内容は動画も作成しました。気になる方は、以下の動画も参考してください。

※動画作成日と記事作成日が異なるため、内容が少し異なります。

1年半前にVYMに35万円投資した結果

VYMの概要

VYMは、バンガードが運用する米国高配当ETFです。

高配当株の特徴としては、配当金が多くもらうことができる反面、投資家から不人気で株価が割安(株価の上昇が期待できない)といったこともあります。

特に高配当の個別株は、減配リスクや財務リスク(最悪の場合は倒産するなど)があるために気軽に投資しにくい面もあります。

ただ、VYMは約400銘柄に分散投資されているため、個別株に比べて上記のようなリスクは低いといえます。

米国ETFで配当金を狙いたいという場合には選択肢の1つになるでしょう。

VYMの構成銘柄

VYMは、米国株のうち以下の条件を満たす約400銘柄に時価総額加重平均で投資しています。

  1. 米国の大型株(大企業・時価総額が大きい)
  2. 平均以上の配当

VYMに投資をするということは、分配金目当ての人が多いと思います。

そのため、米国の大企業のうち平均以上の配当金を出すことができる銘柄に投資するというコンセプトになっています。

同じような米国高配当ETFには、SPYDとHDVがあります。

VYMとSPYDとHDVは、配当金目当ての日本人投資家にとても人気があるETFです。

どのETFを選ぶかは、ETFの構成銘柄を選定するコンセプトの相違に着目し、自分の投資目的に適した方を選ぶようにしましょう。

構成銘柄トップ10は以下のとおりです。

平均以上の配当金を出している米国の大型株と選定しているため、連続増配銘柄や高配当銘柄として知られる企業が多くなっています。

ジョンソン・エンド・ジョンソン(医薬)やJPモルガン(金融)、P&G(生活消費財)、エクソンモービル(石油)などは、配当金目当ての投資家には知られた銘柄です。

出典:バンガード

なお、銘柄の入れ替えは定期的に実施されるため、時期によって構成銘柄は異なります

VYMのチャート

それではVYMのチャートを見ていきましょう。基本的には緩やかな右肩上がりになっています。

ただ昨年のコロナショック時には、直前の高値94ドル付近から60ドル付近まで暴落することがありました。

出典:ETF.com(https://www.etf.com/

S&P500が約30%下落したことを考慮すると、VYMの下落はS&P500と同程度の下落であったといえます。

同じ高配当ETFのSPYDが約50%の暴落であったため、VYMはSPYDよりも暴落耐性があると考えられます。

VYMの分配金

VYMの分配金は、年に4回もらうことができます。過去数年間の配当金は以下のとおりです。

直近1年では、配当金:3.10ドル・配当利回り:2.8%になっています。

2018年から分配金が増加傾向になっているのが最大の強みです。

そしてコロナ前の2018年・2019年とコロナ後の2020年・2021年の分配金を比較して分かるように、コロナの影響を受けながらもVYMの分配金は安定していると言えます。

分配金の安定性は、大型株かつ平均以上の配当という条件で銘柄を選んでいることが効果として表れています。

VYMに投資すべき人:分配金(配当金)が欲しい人

以上のことから、どういった人がVYMに投資すべきでしょうか。

それは、分配金(配当金)が欲しい人です。

VYMの分配利回りは2.8%と、SPYDやHDVの分配利回りよりも低くなります。

しかし、コロナ後の厳しい状況であっても分配金を増配できているのは、非常に頼もしいETFです。

増配という点では、HDVやSPYDよりも安定性があるため、将来的な分配金はHDVやSPYDを上回る可能性もあります。

また、分配金は年に4回ありますので、例えばFIRE達成後のように定期的な収入が欲しい場合もおすすめです。

分配金(配当金)の少ないETFや配当金が出ない投資信託の場合、お金が必要になったらそれらを定期的に売却して現金にする必要があります。

定期的にETFや投資信託を売却することは精神的に困難だという人は、HDVのような高配当ETFが向いていると思います。

管理人の投資状況

VYMの保有数:40株

VYMに投資したのは2020年9月と10月です。

投資を開始して間もない時期だったこともあり、3回に分けて購入し合計40株保有しています。

日本円だと約35万円投資しています。

平均取得価額は8809円(83.33ドル)です。コロナショック時に投資したこともあり、現在の価格(約112ドル)よりもかなり安い時に仕込んでいます。

VYMの含み益

VYMの含み益は以下のとおりです。

日本円とドル換算で為替の影響が出てしまうため、円換算とドル換算に分けて紹介します。

まず含み益(円換算)は、+20万4135円(+57.93%)でした。

含み益(日本円)

次に含み益($換算)は、+1232.96$(+36.99%)でした。

含み益(ドル)

円換算(+57.93%)とドル換算(+36.99%)で含み益の差が出てしまうのは、投資した時よりも円安・ドル高が進行したためです。

ドル資産を持つようになると為替の影響を受けることになります。

今回はドル高の影響で日本円に換算した時の資産が増えましたが、ドル安になってしまうと逆に日本円換算の資産が減ってしまいます。

VYMの分配金(実績)

そして分配金の実績です。

VYMに40株投資するとどれだけの分配金をもらえるのでしょうか。

投資してから6回の分配金をもらいましたが、合計で182.71ドル、税引き後で131.52ドルです。

約35万円投資して約132ドル(=約1.6万円)もらえました。完全な不労所得と考えると大きな金額です。

VYMの含み益と分配金

それでは分配金と含み益のまとめです。

これを見てVYMの分配金が多いかどうか、1年半前に投資していたら含み益がどれくらいあるのか参考になるでしょう。

そして何よりも投資をしたタイミングが良かったです。これはただ運が良かったと言えます。

これから投資をする人の参考になれば幸いです。

米国高配当ETFのSPYDとHDVの分配金・運用益を完全公開しています。こちらも参考にしてください。

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上の記事を動画で解説したものです。