ヤマダホールディングス(9831)~定時株主総会の案内が届きました~
ヤマダホールディングス(9831)から定時株主総会の案内が届きましたので紹介していきます。
事業内容
ヤマダホールディングスは、日本最大の家電量販店であるヤマダデンキを始め、住宅関連のヒノキヤグループ、家具小売りの大塚家具などを子会社に持っています。
もともとはヤマダ電機という会社名でしたが、2020年10月1日持株会社に移行し「ヤマダホールディングス」に商号変更しています。
一般的には、家電量販店のヤマダ電機の印象が強いと思います。しかし、近年は家電以外にも住宅設備やリフォーム関連、さらに家具小売りや金融など生活を丸ごと支えるような事業を幅広く展開しています。
それでは、ヤマダホールディングスの子会社や関連企業をセグメント別に見ていきましょう。
まずは、「デンキセグメント」です。家電小売り最大手のヤマダデンキを中心に、パソコン関連に強みのあるツクモなどもあります。
次に、「住建セグメント」です。この中では、注文住宅に強みのあるヒノキヤグループの知名度が高いのではないでしょうか。戸建て住宅のエアコンは壁掛けにすることが一般的でしたが、ヒノキヤグループが開発したZ空調は埋め込み型エアコンで全館を快適な室温に保つことができるそうです。
残りは「金融セグメント」「環境セグメント」「その他セグメント」です。
これらセグメントの中で有名なのは、その他セグメントの大塚家具でしょうか。大塚家具といえば、少し前にお家騒動があった企業で、それで知っている方も多いかと思います。
大塚家具は比較的高級な家具を販売していますが、安価でお値段以上の価値がある家具を販売する企業が勢力を拡大したこともあり業績不振に陥っていたようです。
最終的には、ヤマダホールディングスの傘下になり、業績回復に向けて頑張っている最中です。
グループ全体の売上について紹介します。
2021年3月期は、売上高および最終益ともにここ数年で最も良い数字になりました。この理由としては、新型コロナウイルスの影響による巣ごもり需要の増加の影響があります。
自宅にいる時間が増えたことにより、新しい家電を購入しておうち時間を充実させようという動きもありました。また、10万円の定額給付金による購買意欲の上昇もあったと思います。
そして2022年3月期の見通しは、売上高はやや減少するものの最終益はほぼ同額を見込んでいるようです。2021年3月期は、ある意味かなり特殊な時期だったこともあり、今後の業績がどう変化していくか2022年は試金石になりそうです。
当期配当金:1,800円(年間配当金:1,800円)+株主優待
当期の配当金は1,800円でした。年間配当金は1,800円と前年度から800円の増配です。ヤマダホールディングスは、9月の中間配当が無いため3月の期末配当のみになります。
2021年3月期の最終益はここ数年で最も高かったという話を先ほどしましたが、それを受けて増配しております。過去何年かを見ても増配傾向にあることが分かります。
そしてヤマダホールディングスといえば、株主優待のお買い物優待券です。これを目的に投資をしている人もいるのではないでしょうか。
こちらは、ヤマダデンキなどグループ内の小売店などで使用可能な優待券です。近所に使える場所があれば、ほぼ現金と同じように使用することができます。
お買い物優待券は持ち株数に応じてもらえる優待額が変わってきます。一番効率的なのは100株の保有になるので、個人投資家であれば100株だけ保有すれば良いと思います。
ただ、実はこの株主優待は今回から改悪されています。以前は、100株保有の場合は倍以上のお買い物優待券をもらうことができました。
今の株主優待では年間で1500円分もらえますが、長期保有特典も含めると5500円分もいただけたのです。こう見ると、かなりの改悪といえます。
さきほどは、配当金を800円増配したということを言いましたが、株主優待を含めて考えると増配とは言えないのです。
とはいえ、もともとの株主優待の特典が充実しすぎていたので、今の株主優待でも魅力的なことは間違いないです。
配当利回り:3.5% 評価益:-1,600円
2020年度の配当利回りは、3.5%でした。
今年の1月末に530円で購入しています。現在は514円まで株価が下落したことから、評価益も-1,600円と含み損が出ています。
投資した理由としては、株主優待も含めた総合配当利回りが高いことです。それと株価が安く、5万円で投資可能であるというのが大きかったです。
それでは直近2年チャートを見ていきましょう。
コロナショックでは、420円付近まで株価急落し、その後は回復して500円を下値に推移しています。株主優待が人気の銘柄でもあるため、権利確定日の9月末・3月末に株価が上昇しやすいです。
では、直近10年チャートを見ていきます。
2013年と2014年は、株価が400円を割り込む時期がありましたが、ここ5年では株価500円前後で推移しています。
ヤマダホールディングスの売上の大半を占める家電小売り業界は、すでに市場が飽和していることもあり、急激な成長は見込めません。
そういった背景もあり、株価は今後も大きな成長をすることは少ないと思います。最低限の株数で株主優待をもらいつつ、その恩恵を長期にわたって受けるのが良いのではないでしょうか。
今後の方針
株主優待も含めた総合配当利回りは高いことから、このまま保有し続けます。大きな成長は見込めませんが、安定した配当金と株主優待をもらい続けるうちは投資対象になるでしょう。
ヤマダホールディングスの場合、株主優待の良し悪しによって株価が大きく動く可能性が高いと思われます。そういった面にも注意して、業績を見守っていきます。