投資

米国・全世界のインデックスファンドが人気~楽天証券つみたてNISA月間ランキング~

つみたてNISAで人気のある投資信託(ファンド)を確認しよう

投資を始めると他人の投資金額やリターン、保有銘柄などの情報が気になります。特に自分の投資金額とリターンを比較して優劣を感じてしまうことがあります。

しかし、自分の投資と他人の投資は目的が異なることから単純に比較することはできません。自分の投資金額とリターンが他人よりも劣ってたとしても、自身のペースで淡々と投資を続けていくだけです。

とはいえ、他人の投資情報が全く参考にならないかというとそういうわけではありません。個人的には、保有銘柄(もっと言うとポートフォリオ)は非常に参考になると思います。

自分が保有していない銘柄があれば、なぜその人がその銘柄を保有しているのか理由を考えたり予想することは、投資のスキルアップにつながります。

そこで今回は、楽天証券のつみたてNISAの投資信託ランキングに登場する投資信託をみていきます。

米国もしくは全世界のインデックスファンドが最適解であると考える人が多い

私も利用している楽天証券のつみたてNISAの投資信託ランキング(2021年4月)は以下のとおりです。

まず着目すべきは、全5銘柄がインデックスファンドであるということです。

インデックスファンドは、日経平均やS&P500などの特定の指数(インデックス)に連動する運用を目指す投資信託です。その特徴としては、①信託報酬が安い ②市場平均のリターンを見込めるという2点があります。

つみたてNISAのように長期投資前提の場合には、信託報酬が安くて安定したリターンが見込めるのが良い投資信託と認識している人が多いのではないかと思います。

それでは、第1位から見ていきましょう。

引用:楽天証券(2021年4月の月間ランキング)

1位:eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)

1位は、eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)です。

つみたてNISAをやっている人であれば知らない人はいないのではないかというくらい知名度が高く優良な投資信託の1つです。

S&P500(米国の優良大企業500社で構成される指数)に連動する運用を目指すことから、米国の大企業500社(時価総額約80%)に投資しています。

米国に投資したいという時には、この投資信託が最適解の1つになるのではないでしょうか。

2位:eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)

2位は、eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)です。

こちらもeMAXIS Slim 米国株式(S&P500)と同様に、知名度が高く優良な投資信託の1つです。

全世界(オール・カントリー)という名称がついているように、この投資信託1本で全世界に投資することが可能です。

米国の経済成長が今後も続くわけではないというシナリオの下で投資している場合には、こちらの投資信託が最適解の1つになるのではないでしょうか。

3位:楽天・全米株式 インデックスファンド(楽天VTI)

3位は、楽天・全米株式 インデックスファンド(楽天VTI)です。

通称「楽天VTI」と呼ばれる投資信託になります。楽天証券で投資している人であれば、eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)と楽天VTIのどっちを選べばよいか迷った経験があるのではないでしょうか。

この投資信託は、米国企業全体に投資可能なETFであるVTI(バンガード・トータル・ストック・マーケット)を楽天証券が投資信託化したものとイメージしてください。

楽天VTIでは小型株から大型株を含む米国企業ほぼすべてを投資対象としていますが、eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)では大型株のみしか投資対象としていません。

米国の小型株から大型株まで全体に投資したいという時には、この投資信託が最適解の1つになるのではないでしょうか。

4位:楽天・全世界株式 インデックスファンド(楽天VT)

4位は、楽天・全世界株式 インデックスファンド(楽天VT)です。

通称「楽天VT」と呼ばれる投資信託になります。楽天証券で投資している人であれば、eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)と楽天VTのどっちを選べばよいか迷った経験があるのではないでしょうか。

この投資信託は、全世界に投資可能なETFであるVT(バンガード・トータル・ワールド・ストック・マーケット)を楽天証券が投資信託化したものとイメージしてください。

楽天VTでは小型株から大型株を含む世界の企業ほぼすべてを投資対象としていますが、eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)では中型株から大型株を投資対象(小型株を含まない)としています。

中型株から大型株を含む世界の企業全体に投資したいという時には、この投資信託が最適解の1つになるのではないでしょうか。

5位:eMAXIS Slim 全世界株式(除く日本)

5位は、eMAXIS Slim 全世界株式(除く日本)です。

全世界株式(除く日本)という名称がついているように、日本以外の全世界に投資可能な投資信託です。

2位のeMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)から日本を除いたものとイメージしていただくと分かりやすいと思います。

全世界に投資したいけれども日本には投資したくない、もしくは日本株は自分で投資したいという場合には、こちらの投資信託が最適解の1つになるのではないでしょうか。

まとめ

楽天証券のつみたてNISAの投資信託ランキング(2021年4月)を1位から5位まで見てきました。

米国もしくは全世界を対象とするインデックスファンドに長期投資するというのが、個人投資家のトレンドになっているようです。

一方で、日経平均やTOPIXに連動した投資信託はトップ5にはランクインしていませんでした。

海外に気軽に投資できる良い時代になったということもありますが、日本を中心とした投資信託が入っていないのは少し寂しい気分です。日本の成長を期待している人はあまりいないというわけです。

日本にもS&P500のような優良企業で構成される指数があれば、日本の優良企業を投資対象とした投資信託ももっと人気が出るのでしょうか。少し気になるところです。