「麦わら帽子は冬に買え」はどういう意味なのか?
投資の格言
投資を始めてから知ったのですが、投資の世界にも様々な格言があります。
投資という厳しい世界を生き抜いてきた人たちが語り継いできた格言には、個人投資家である我々が学ぶべき点が多いです。
格言のとおりに投資をすれば必ず成功するわけではありませんが、投資判断に対するエッセンスになったり、投資戦略を見直すきっかけになるのではないかと思います。
それでは、投資の格言について勉強していきましょう。管理人なりの解釈も加えているので、その点はご了承ください。
麦わら帽子は冬に買え
今回解説するのは、「麦わら帽子は冬に買え」という格言です。
皆さんはこの格言を聞いたときに、どういった意味だか想像できますでしょうか。
冬に麦わら帽子を買いなさいということですが、冬であれば防寒対策として毛糸の帽子を買うことが普通です。
麦わら帽子を買う目的はいくつかあると思いますが、暑くて日差しが強烈な夏に買うのが一般的です。
通常であれば、「麦わら帽子は夏に買え」という格言になります。
それをあえて、冬に麦わら帽子を買いなさいと言っているわけです。
では、なぜ冬に季節外れの麦わら帽子を買うのでしょうか。
冬に麦わら帽子を買う人はほとんどいない=需要がない
冬に麦わら帽子を販売しているところを見たことがある人はいるでしょうか。
管理人の記憶ではほとんどありません。
それではなぜ冬に麦わら帽子を販売していないかというと、冬に麦わら帽子を買う人がほとんどいないためです。
夏に麦わら帽子、冬に毛糸の帽子と季節に合わせたものを買うのが一般的な消費者です。
夏に活躍する麦わら帽子を敢えて冬に購入する人はほとんどいません。購入する人がいなければ、儲かりませんので販売する必要がありません。
需要がある時期に需要のあるものを販売する。需要があるものは高い値段でも売れますが、需要が無いものを売るには値段を下げる必要があります。
つまり、季節外れのものは需要が無く売れない上に値段の面でも不利なため販売していないわけです。
需要が無い時期に割安で投資せよ
ところで先ほどの話を投資に置き換えてみましょう。
投資の場合でも、買い手が多い(需要がある)ほど株価が高くなり、売り手が多い(需要が無い)ほど株価が低くなります。
需要が無い=相対的に安く投資できるということにつながります。
つまり、麦わら帽子を冬に買うというのは、需要が無い時期に割安で投資せよという意味に変換することができます。
もっと正確に言うと、現時点では需要が無いが、近い将来に需要が高くなるものに割安で投資しなさいということです。
ただし将来に渡って需要が無い株に投資してはいけません。ここで重要なのは、近い将来に需要が高くなるかどうかをしっかり押さえておくことです。
冬に麦わら帽子を買うことができれば、夏に割高な値段になった麦わら帽子を買う必要はありませんし、場合によっては麦わら帽子を売ることもできます。
多くの投資家が気が付かないうちに、近い将来に需要が高まりそうな株に投資することこそが、投資で成功する秘訣になるのではないでしょうか。
まとめ
今回は、「麦わら帽子は冬に買え」という格言について解説しました。
麦わら帽子を冬に買うというのは、現時点では需要が無いが、近い将来に需要が高くなるものに割安で投資しなさいという意味です。
ただし、これから投資しようとする対象が麦わら帽子であるかどうかを正確に判断することのはとても難しいと個人的に思います。
それができていたら、すでに投資で億万長者になっているからです。
とはいえ、他の投資家よりも少しでも早く麦わら帽子を探し当てて買うことはできると思います。冬には買えなくとも、春に買うことはできるかもしれません。