今回紹介するのは、「直近の決算が嫌気されて株価が急落した株主優待銘柄」です。
しかも、2月が権利確定月であるため、今から投資すれば約1か月の投資で配当金と株主優待をもらうことができます。
株主優待銘柄といいつつも、今の株価水準であれば配当利回りも4%を超えています。
さらに、株主優待の利回りも併せて考えると、総合利回りは驚異の7%です。
約6万円で投資可能な銘柄であるため、資金が乏しい投資初心者であっても投資を検討する価値があります。
それでは、最後までお付き合いください。
なお、本記事の内容は動画も作成しました。気になる方は、以下の動画も参考してください。
※動画作成日と記事作成日が異なるため、内容が少し異なります。
東京個別指導学院
概要
絶好の買い場到来と判断した銘柄は、東京個別指導学院です。
学習塾の運営会社で、首都圏や関西を中心に個別指導型の学習塾を運営しています。
2007年からベネッセホールディングスと資本・業務提携をしており、現在では子会社になっています。
首都圏では「東京個別指導学院」、関西圏では「関西個別指導学院」という名称で展開しているのでご存じの人も多いのではないでしょうか。
個別指導塾の特徴としては、集団学習塾よりも1人1人に応じたカリキュラムを作成・指導できることにあります。
少子化はこれからもますます進展していくので、大きな売上高の拡大は見込めないと思いますが、多様なニーズに応えやすい個別指導塾は多少は伸びる余地があるのではと予想しています。
株価
まず、株価の2年チャートを見ていきます。
コロナショック時は、株価が400円を割り込むまで下落しました。
その後は回復して600円から700円の間で株価が上下に動いています。
直近の株価は586円とここ最近では低い水準まで下落しているので、買い場かどうか判断が分かれるところです。
580円から600円で株価が反発することが多いため、個人的にはここで底を打って反発すると予想しています。
今回の急落は、決算が嫌気されたようです。第3四半期まで経過しているが、通期計画の進捗率が53.9%にとどまったことが要因と考えられます。
次に、 株価の10年チャートを見ていきます。
2016年後半から株価が急上昇して一時は1500円を超えるまで株価が高騰しています。
その後は下落トレンド入りし、そのままコロナショックに巻き込まれる形になりました。
売上高
売上高の推移を確認していきましょう。
成長している企業であれば、売上高は毎年のように増加しているはずです。
コロナの影響があった2021年2月期の決算を除けば、売上高は概ね伸びていることが分かります。
EPS
次に、EPSの推移を確認していきましょう。
EPSは1株純利益のことで、利益がどれだけあるかを示す最も重要な指標です。
このEPSが増加していれば、利益が増加しているといえます。
結果はというと、2019年2月期くらいから利益の伸びが鈍化していることが分かります。
売上高は毎年のように微増していますが、EPSは同じようには増えていません。
特にコロナの影響が大きく出ている2021年2月期は、かろうじて赤字にならない水準まで利益が低下しています。
そして、今期のEPS予想は、コロナ前の約2/3までしか回復しないことが読み取れます。
自己資本比率
次に、自己資本比率の推移です。
自己資本比率が高いほど、財務の健全性が高く倒産しにくい企業といえます。
やや減少傾向ではありますが、自己資本比率が70%を超えているのでそれほど問題にはならないでしょう。
投資すべき理由①配当利回り4%越え
東京個別指導学院の配当金を確認していきます。
過去5年間の配当金は、1株26円(100株で2600円)と全く同じです。
増配はしていませんが、安定して配当金を出し続けていることが分かります。
仮に予想通りの配当が実施されれば、配当利回り4.44%と高配当株銘柄としても合格点です。
ここ5年間で増配していないのは寂しい面もありますが、安定して配当利回り4%をキープしているのは高配当銘柄としても頼もしい存在といえます。
そして2月決算の銘柄であるため、今のうちに投資すれば配当権利をすぐに確保することができます。
投資すべき理由②株主優待の利回り2.6%
東京個別指導学院は、株主優待もあります。
100株保有で権利がもらえることから、約6万円の投資で株主優待を獲得できます。
東京個別指導学院の株主優待はかなり充実していて、以下の8種類から選べます。
この中で一番お得なのは、図書カード(1500円分)です。
図書カードを使う機会のある人は、最も還元率の高い図書カードを選ぶと良いでしょう。
もし図書カードを使わない人であっても、使い勝手の良さそうな商品がそろっているので選ぶものがないということは無いでしょう。
仮に図書カード1500円分で利回りを計算すると、2.56%です。
配当利回りと合算した総合利回りは7%になります。
約6万円で投資できてかつ配当利回りが7%もあるので、初心者の投資家にもおすすめの銘柄です。
まとめ
総合利回り7%の初心者おすすめ優待銘柄を解説しました。
直近の決算で一気に株価を落としており、絶好の買い場といえます。
また、2月決算の企業であるため、株主優待と配当金の権利確定まであと1か月くらいです。
そういったことを考慮すると、権利確定日に近づくにつれて株価上昇する可能性が高く、今のタイミングで出動するのが良いのではないでしょうか。
ぜひ投資の参考にしてください。
東京個別指導学院以外では、ヤマダHDもおすすめの株主優待銘柄です。こちらの記事も参考にしてください。