投資39か月目の配当金を完全公開(2023年12月)
毎月恒例の配当金(2023年12月)を完全公開します。
配当金は受け取るごとに税金がかかり、配当金の出ない投資信託と比べて非効率といわれることもあります。
しかし、配当金は完全な不労所得になるため、給料以外の収入源の確保という点で投資のモチベーションを上げてくれます。
定期的に収入が入ってくるのでFIREに向けて着実に進んでいることが実感できるでしょう。
一方で配当金の少なさにも気がつき、資金力を高めて投資額を増やすことの大切さも感じます。
- 高配当株投資に興味がある人
- 配当金がどれくらいもらえるか知りたい人
- 他人の運用成績が気になる人
それでは投資39か月目の配当金を完全公開していますので参考にしてください。
配当金(2023年12月)
それでは、2023年12月の配当金報告です。
12月の配当金は日本株が51,068円、米国株が259.19ドルでした。日本円に換算すると、合計で約9万円です。
12月の配当金は約9万円と他の月に比べて非常に多かったです。これくらい配当金を貰えたのは6月以来のことになります。
配当金が多かった理由としては、日本株の配当金は6月12月、米国高配当ETFからの配当金は3月6月9月12月に支払われることが多いためです。
もし50年後まで9万円の配当金が維持されれば、あと50回配当金を受け取れるので累計450万円です。
こう考えると9万円の配当金は決して少ない金額ではないことが分かるでしょう。今後数10年以上も配当金を受け取ると仮定すると大きな金額になります。
このように高配当株投資は長期目線で真価を発揮します。ゆっくり確実に資産形成を進めていくことが高配当株投資のコツです。
配当金(2020年9月~2023年12月)
投資を始めてから39か月が経過しましたが、累計の配当金はいくらになったのでしょうか。
累計の配当金は、日本株が380,319円、米国株が3,479.53ドルでした。日本円に換算すると、合計で約87万円です。
投資は2020年9月に開始しています。
投資してから39か月後に配当金が累計約87万円まで到達しました。
投資を始めたからこそ配当金をもらって資産を増やすこともできましたし、給料以外の収入源を確保することができました。
配当金は米国株の方が多くなっていますが、もう少し日本株の配当金を増やしたいところです。
企業や配当金の成長という視点では米国株に軍配が上がります。しかし、米国株からの配当金はドルになるため為替の影響を受けやすいのが難点です。
現時点の理想では日本株の配当金と米国株の配当金が半々くらいになるようなイメージを持っています。
さらに日本株には株主優待制度もあるので日本株への投資は続けていきたいと考えています。
配当金(日本株)
日本株は、高配当株投資もしくは株主優待投資を実践しています。
それでは12月の日本株の配当金を見ていきましょう。
日本株は11銘柄でした。日本株は6月と12月に配当金の振り込みが集中するので12月は配当金が多くなります。
日本株は配当金が年に2回、配当金の支払われる月は6月12月に集中していることもあり、月毎の配当金のばらつきが大きくなります。
理想としては毎月一定額の配当金をもらうことです。しかし、そのために投資する銘柄を選ぶことは避けるべきです。
あくまでも年間で配当金がいくらになるかだけを考えましょう。
それでは代表的な銘柄を解説していきます。
総合商社:三菱商事・住友商事・双日
まずは、総合商社の「三菱商事」「住友商事」「双日」です。
総合商社は高配当株の代表的な銘柄が多く、配当金狙いの投資家からは絶大な人気があります。あのバフェットも日本の商社に投資したということで2年くらい前に話題になりましたね。
コロナが蔓延して世界経済が停滞した2020年は資源価格の低下により苦戦しましたが、その後はコロナからの経済活動の回復で資源価格も回復。
2022年くらいから各社とも売上高・利益ともに絶好調です。商社は資源の占める割合が高いことから、資源価格の影響を受けやすいセクターになります。
総合商社は業績が景気に左右されやすく、株価も安定しているとは言い難い面もあります。日本の商社は世界規模で事業活動しているため、日本国内の景気のみならず世界の景気の影響にも注意しましょう。
現在の商社株は株価が絶好調です。配当金の増配のみならず、含み益がたくさん出ているのがダブルでうれしいところです。
しかし、最近では株価もかなり上がってしまい配当利回りが3-4%くらいまで低下しています。なかなか新規で投資しにくくなっているのも事実です。
銀行:三菱UFJ・みずほ
次は、銀行の「三菱UFJ」「みずほ」です。
さきほどの総合商社と同様に、銀行も高配当株の代表的な銘柄が多く、高配当株投資には欠かせない銘柄が多いといえます。
コロナ禍の2020年は企業が多数倒産して銀行が貸し付けたお金が返ってこないのではと予想されていました。その影響で株価も下落していましたが、政府の手厚い資金援助などがあり大きな混乱はありませんでした。
最近では金融緩和の見直しやマイナス金利の解除など銀行に有利な政策が将来的に実施されるのではという期待もでてきています。
銀行も業績が景気に左右されやすく、リーマンショックのような金融危機にはめっぽう弱いです。
ただ、三菱UFJやみずほなどのメガバンクであれば、倒産する可能性は非常に低く安心して投資できると思います。三菱UFJが倒産するようなことは想像できません。
こちらも商社株と同様に、高配当株の代名詞である銀行株も株価が上昇しすぎてしまい、今の株価では投資しにくいところです。
総合リース:オリックス・三菱HCキャピタル
次は、総合リースの「オリックス」「三菱HCキャピタル」です。
総合リースも高配当銘柄として知られ、こちらも景気敏感な業種で業績のアップダウンが激しい銘柄です。
オリックスは大人気の株主優待の廃止を発表したことで話題になりました。株主優待はあと1回もらえるはずなので楽しみにしています。
三菱HCキャピタルは連続増配が10年以上継続し、高配当株投資家には頼もしい銘柄です。株価も手ごろだったのですが、いつのまにか株価が上昇して100株で10万円近い投資資金が必要になってしまいました。
オリックスはリース業を中心に不動産やホテル、カーシェア、水族館など手広く事業を展開しています。
一般的には、1つの企業が多くの事業を手掛けている(コングロマリット)と株価は割安に放置されることが多いです。
投資家としては成長するであろう事業や企業に投資したいので、様々な事業を展開している企業はやや魅力が低下するためです。
これと同じことは総合商社にもいえます。こういったことから常に割安で投資できるという捉え方もできます。
配当金(米国株)
米国株は個別株とETFで主に高配当株投資、それ以外では投資信託でS&P500を中心に投資しています。
それでは12月の米国株の配当金を見ていきましょう。※一部の銘柄も12月の配当金に含めています。
米国株は10銘柄でした。高配当株ETFの「HDV」「SPYD」「VYM」からの配当金が多いのが特徴的です。
米国株や米国ETFは、年に4回の配当金をもらうことができます(一部例外あり)。
多くの日本株が年に2回の配当金であることを考えると、年に4回の配当金がある米国株は魅力的です。
ただし、米国株の配当金には外国税が追加で課税されるため、日本株の配当金に比べて手取りが少なくなる点に注意しましょう。
日本株の配当金は約8割が手取りになりますが、米国株の場合は約7割が手取りです。
例えば100万円の配当金では日本株で約80万円、米国株で約70万円と10万円の差が発生します。
それでは代表的な銘柄を解説していきます。
ARCC
ARCCは、エイリス・キャピタルという企業です。先ほど紹介したMAINと同様の投資会社になります。
ARCCもBDC銘柄として知られ、ハイリスク・ハイリターンの投資先です。
ARCCもMAINと同様に、これまで楽天証券では取り扱いがありましたが、2020年12月から新規買付が停止されています。保有の継続と売却は可能とのことです。
追加投資はできなくなったものの、配当利回りが8%以上あることから売却せずに保有を継続します。
MAIN
MAINは、メイン・ストリート・キャピタルという企業です。中小企業を対象とした投資会社になります。
いわゆるBDC銘柄として知られ、ハイリスク・ハイリターンの投資先です。
これまで楽天証券では取り扱いがありましたが、去年の12月から新規買付が停止されました。買付ができないだけで保有の継続と売却は可能とのことです。
楽天証券からは、以下のお知らせが届いています。どうやらBDC銘柄の取り扱いが難しくなったようです。
追加投資はできなくなったものの、売却はできるそうなのでこのまま保有を継続します。
RWR
RWRは、米国のリート(不動産)に投資できるETFです。
リートとは、投資家から集めた資金で不動産投資を行い、その不動産の賃貸料などの収益を投資家に分配金で還元するという投資信託になります。
RWRについては、以下の記事でも解説しているので参考にしてください。
SPYD
SPYDは、ステートストリートが運用する米国高配当ETFです。
S&P500の構成銘柄のうち配当利回りの高い80銘柄に均等分散しています。均等分散のため、1銘柄の割合は1%強になります。
米国高配当ETFのVYM・HDV・SPYDの3つでは、SPYDが最も分配利回りが高いです。
その一方で、暴落局面に弱いといった弱点があります。
VYM
VYMは、バンガードが運用する米国高配当ETFです。
米国の大型株のうち配当水準が平均以上の約400銘柄に時価総額加重平均で分散投資しています。
米国高配当ETFは、VYM・HDV・SPYDの3つが有名です。
VYMは、分配利回りが一番少ないですが、基準価額の上昇が期待できます。将来的には高配当になる可能性を秘めたETFです。
HDV
HDVは、ブラックロックが運用する米国高配当ETFです。
米国の優良企業のうち配当水準が比較的高位の約80銘柄に分散投資しています。
高配当ETFでありますが、配当が持続できるほど財務健全性が高くかつ競争優位性のあるビジネスを展開できる銘柄を中心に構成されているのが特徴です。
HDVには69万円投資しています。
投資した実績(配当金と含み益)を完全公開しているので参考にしてください。
VIG
VIGは、バンガードが運用する米国増配株式ETFです。
米国の大型・中型株(リートを除く)のうち10年以上連続で増配実績のある約200銘柄に時価総額加重平均で分散投資しています。
VIGについては、以下の記事でも解説しているので参考にしてください。
まとめ
2023年12月の配当金は、日本株と米国株で約9万円という結果でした。
2021年からは配当金の出ない投資信託を投資のコアにしていますが、配当金が出る個別株・ETFは投資した効果を感じやすく、投資のモチベーションを高めてくれます。
次回は1月の配当金報告です。
12月は日本株と米国株の配当金が集中する月だったので配当金は多かったですが、はたして1月はどうなるか。
高配当株投資はサテライトとして運用していますが、配当金が入ると投資のモチベーションを上げてくれるので貴重な投資手法です。
ぜひ皆さんも高配当株投資を実践してみてください。