前回の復習
少し時間が空いてしまいましたので、まずは前回の復習を簡単にしていきます。
- 70歳までの就業確保措置が企業の努力義務になった
- 将来的に定年が70歳になる可能性がある(=定年までの期間が長くなる)
- 旧来の人生戦略(=退職金と年金で老後生活を送る)を見直す必要がある
- 人生が長くなり、時間を味方につけた資産運用をする人としない人で差が大きくなる
前回の記事を読んでいない方は、こちらからお読みください。
新しい人生戦略を考える①~定年前に経済的自立を確保する~
では、新しい人生戦略を考えていきたいと思います。
ここでの新しい人生戦略とは、定年まで働くという旧来の常識を覆し、定年前に経済的自立を確保しようとする考えのことです。
そもそも定年まで働く必要があるのは、ほとんどの場合において経済的な理由が多いと思います。会社から給料をもらわないと生活ができない、年金支給開始年齢まで働かないと生活ができないということです。
つまり、新しい人生戦略を考える上で、FIREの概念(経済的自立を達成し、早期退職する)が非常に有効なのではないか思います。
特にFIREのうちFIの部分「Financial Independence(経済的自立)」は、定年前に経済的自立を確保しようとする新しい人生戦略そのものと言えます。
新しい人生戦略を考える②~株式投資で定年まで働かない~
定年前に経済的自立を達成する方法の1つとして、株式投資をお勧めしたいと思います。
資産運用のなかでも、私たちのような会社員・公務員には株式投資が資産形成には向いています。というのも、優良な株式や投資信託に投資すれば、本業を疎かにしないで資産の拡大が見込めるからです。
投資戦略にもよりますが、右肩上がりに成長する投資信託の定期積立を一度設定すれば、運用状況を月に5分程度確認するだけで問題ないと思います。それほど労力はかかりません。
例えば、S&P500などの優良な指数は、投資する期間が長くなればなるほどプラスのリターンに収束することが過去の事例からわかっています。当然、過去の事例が必ずしも未来に当てはまるわけではないのですが、歴史に学ぶことは大切なことです。
そして上記のような指数に連動する投資信託やETFに投資続けることが、資産拡大につながるわけです。
まずは投資を始めてみましょうということです。
新しい人生戦略を考える③~入金力の最大化に注力すべし~
株式投資を開始して実感するのは、リターンの少なさだと思います。
年5%のリタ―ンを仮定した場合、100万円を投資して年間5万円のリターンです。100万円を投資した結果、得られるのが5万円だけというのは少ないと思ってしまいます。実際に自分の場合もそうでした。
ただ、1000万円だと年間50万円、1億円だと年間500万円になります。年間500万円もあればそれだけで生活することができそうですよね。
何が言いたいかというと、株式投資は運用する金額が少ないうちはリターンで得られる金額が少なく、資産拡大の効果が極めて小さいということです。
ではどうすればよいかというと、株式投資の入金力を最大化して運用金額を増やすことです。少しでも早く現金を投資に回すことで、お金がお金を生み出すサイクルにつなげていくわけです。
入金力を最大にするためには、収入の最大化(副業など)と支出の最小化(節約など)を組み合わせてください。借金や生活防衛資金から調達して投資に回すという手法は禁じ手です。あくまでも投資は余剰資金で行う必要があります。
私の場合は、収入の最大化はあきらめて支出の最小化に取り組んでいます。収入面は共働きを維持することで、一定以上の収入を今後も確保していく方針です。
入金力が多くなればなるほど資産拡大が進み、経済的自立に向けたスピードも加速していきます。
投資を始めたら、入金力を最大化する取り組みを始めてみてはどうでしょうか。
まとめ
それでは前回の内容も含めてまとめてみましょう。
- 70歳までの就業確保措置が企業の努力義務になった
- 将来的に定年が70歳になる可能性がある(=定年までの期間が長くなる)
- 旧来の人生戦略(=退職金と年金で老後生活を送る)を見直す必要がある
- 人生が長くなり、時間を味方につけた資産運用をする人としない人で差が大きくなる
- 定年前に経済的自立を確保しよう(=FIRE)
- 会社員・公務員には株式投資が資産形成に向いている
- 株式投資の入金力を最大化して運用金額を増やす
従来の人生戦略が正解ではない時代がやってきます。自分なりの新しい人生戦略を考えてみてはどうでしょうか。