投資は余剰資金(収入-支出)で行う
さて、これまで投資を始めようという話をしてきましたが、今回は節約の話です。
投資を始めてみたいけど、お金に余裕が無くて投資どころではないという人もいるのではないでしょうか。また、投資が軌道に乗り、少しでも多くの資金を投資に回したいという人もいるでしょう。いずれにせよ、投資というのは基本的に余剰資金で行うので、いかに余剰資金を1円でも多く確保するかが鍵になってきます。投資のパフォーマンスを少しでも上げるためにも、余剰資金を可能な限り最大化したいものです。
ここでいう「余剰資金」は、給料などの「収入」から生活費などの「支出」を差し引いたものです。余剰資金を最大化するためにはどうすればよいか考えてみると、「収入を増やす」もしくは「支出を減らす」あるいは「収入を増やし、かつ支出を減らす」の3パターンがあります。
もちろん、余剰資金を最大化するためには、最後の「収入を増やし、かつ支出を減らす」が最も効果が高いのですが、これを最初から目指すのは難しいと思います。まず取り組むべきは、「収入を増やす」もしくは「支出を減らす」のどちらかというわけです。
収入を増やすよりも支出を減らそう
では、「収入を増やす」もしくは「支出を減らす」のどちらが取り組みやすいでしょうか。答えは、「支出を減らす」です。
なぜそうなるのか、理由を考えていきましょう。
毎月1万円の余剰資金を貯める場合、「収入を1万円増やす」と「支出を1万円減らす」のどちらが簡単でしょうか。
皆さんの多くは会社員や公務員として働いています。こういった職業では、毎月の給料は決まっており、残業代が給料にせいぜい加算されるくらいです。いわゆる生活残業をして1万円を稼ごうということもできなくはないですが、働き方改革の影響で残業するのが難しい環境にある人もいるのではないでしょうか。また、会社の規則や法律などで副業を禁止されている場合もあり、月1万円を副業で稼ぐことも難しいのではないでしょうか。「収入を1万円増やす」というのは、意外に難しいのです。
一方で、「支出を1万円減らす」ことは案外簡単に達成することができます。例えば、「スマホを格安シムに変更する」「無駄な保険を解約する」「ペットボトル飲料を買わない」「コンビニでは極力買い物をしない」など今日からすぐに始められる節約術がたくさんあります。上述した4つの例ですが、これを実行するだけで月に1万円程度は節約できる人が多いはずです。
つまり、余剰資金を少しでも多く確保したい場合には、まずは「支出を減らす」ことから始めようということです。さらに、副業などで「収入を増やす」ことができれば、余剰資金を最大化することができるというわけです。
節約の仕方については、次回以降に解説していきます。