投資に向き合う時間を最小にするにはどうしたら良いか
FIREを実現するには、1億円くらいの資産が必要です。
そして1億円を貯めるには、以下の3つの方法をバランスよく取り入れることが重要になります。
- 収入の最大化(副業、転職)
- 支出の最小化(節約)
- 余剰資金「収入-支出」の運用(投資)
この3つの方法はどれも時間をかけて取り組めば一定以上の成果を上げることができます。
しかし、FIREを目指している人は日中はサラリーマンとして働いており、帰宅後や休日に①~③の方法に向き合うことが多いでしょう。
そこで今回は③投資に関して、時間をかけずに資産形成する方法について紹介します。
eMAXIS Slim オールカントリーに投資すべき理由
結論としては、「eMAXIS Slim オールカントリー」という全世界の企業に分散投資可能な投資信託に投資すればOKです。
なぜETFや個別株ではなく投資信託なのか、なぜ米国や日本ではなく全世界なのかについて解説します。
①ドルコスト平均法が活用できる
投資信託の最大のメリットは、ドルコスト平均法で投資できることです。
ドルコスト平均法では、毎月一定の金額で投資信託を購入します。
例えば、下図のように毎月1万円の投資信託を購入する設定にした場合、1月には1000口の投資信託を購入できます。
2月は1口あたりの価格が9円になったため、1111口購入しました。価格が下がったことで同じ1万円でも、1月と比べて111口も多く購入できています。
このように毎月1万円ずつ投資していき、12月まで1年間投資すると購入価格は12万円です。
そして12月時点での評価額は、27,123口×5円/口=135,615円になります。1口あたりの価格が半分まで下がったとしても、約1.5万円増加したのです。
つまり、「価格が安いときには多く買う」「価格が高い時には少なく買う」ということを機械的に行い、購入価格を平準化することができます。
②定期買付の設定ができる
投資というと、自分で株価を毎日チェックして注文を出すイメージがあると思います。
そういったことが面倒で投資をあきらめている人もいるのではないでしょうか。
ところが、投資信託ではそういった面倒なことをしなくて済みます。
具体的には、購入する投資信託、引落口座、購入日(毎月1日など)、積立金額(毎月5万円など)などを一度設定すれば、自動的に投資してくれます。
楽天証券の画面で定期買付の設定がいかに簡単か見てみましょう。
以上で、設定はほとんど終わりになります。これさえできてしまえば、あとは数10年間投資を継続するだけです。
③最も確実なシナリオに投資 全世界 vs 米国 vs 日本
ではどんな投資信託に投資すればよいかというと、おすすめは全世界に投資する「eMAXIS Slim オールカントリー」です。
その投資信託を選ぶべき理由を解説していきます。
まず投資対象として思い浮かぶのは、日本株や米国株でしょう。
日本は我々が住んでいる国で馴染みがありますし、米国は世界一の経済大国です。一見すると、このどちらかに投資すれば良いのではと思います。
しかし、今回は投資に向き合う時間を最小にするという前提のため、より確実なシナリオに投資することが大切です。
日本株に投資するのは、将来も日本が経済成長して株価が上昇するシナリオに賭けるということになります。
また、米国株に投資するのは、将来も米国が世界一の経済大国で株価が上昇するシナリオに賭けるということです。
どちらの投資も、日本もしくは米国の経済成長が止まってしまうとリターンが得られにくくなります。
ではどうすればよいかというと、特定の国に投資するのではなく、世界中の企業に分散投資すればよいというわけです。つまり、人類が経済成長し続けるかどうかに賭けるのです。
そして世界中の企業に分散投資できるのが、「eMAXIS Slim オールカントリー」です。
この投資信託は、世界50か国・地域の企業に分散投資しています。
どの国に投資すれば良いのか分からない、それを考える時間すらないという場合には、全世界に分散投資して人類が経済成長をし続けられるかに賭けましょう。
まとめ
投資に向き合う時間を最小にしてFIREする方法について解説しました。
投資に時間をかけられない場合には、投資信託をドルコスト平均法で投資することがおすすめです。
また、投資信託は 「eMAXIS Slim オールカントリー」を選び、特定の国に投資するのではなく世界中の企業に分散投資することが大切になります。
投資に時間を割かなかった分、収入の最大化で副業にチャレンジするも良し、支出の最小化に取り組むのも良いでしょう。