株式投資すべきか迷っている人へ
株式投資に興味を持ったけれども、様々な理由で始められていない人もいるでしょう。
- 今の株価は高くてバブルだ
- 投資を始めてすぐに暴落するかもしれない
- 暴落が来て安くなったら投資を始めよう
投資を始めようとすると上記のような雑音が気になってしまい、結果的に投資をやらないという選択肢を選んでしまう可能性があります。
しかし、投資の経験を積むと感覚的に分かるのが、株価の値動きは読むことができないという事実です。
この事実はランダムウォーク理論とも呼ばれ、株価の値動きは読むことができない前提で投資をすることも1つの戦略になります。
そして、本ブログでは何度も紹介しているように、全世界に分散する投資信託やS&P500に連動する投資信託への投資をおすすめしてきました。
全世界(先進国や途上国の平均)や米国の経済成長は続いており、株価も長期的に見れば右肩上がりで成長しています。
つまり、株式投資には大まかに2つの特徴があります
- 株価の値動きは読めない
- 長期的には右肩上がりの成長
これらの事実を前提とした場合に最適な投資法が、積立投資です。
そして積立投資は「投資を始めるのが早ければ早いほどリターンが大きくなる」ことが知られています。
積立投資では、買うタイミングを図らずに毎月一定の金額を投資します。一定の金額を淡々と株式市場に投下するだけなので、投資初心者でも実践しやすい投資法です。
投資期間を1日でも長くして運用収益を最大にする
それでは、なぜ積立投資は1日でも早く始めるべきかについて解説します。
「投資を始めるのが早ければ早いほどリターンが大きくなる」ことを検証してみました。
今回は、以下の前提でシミュレーションしてみます。
積立期間:10年 or 20年 or 30年
リターン:5%
投資元本:?万円
目標金額5000万円を10年・20年・30年で形成するには、リターン5%だと投資元本はいくら必要かを検証しました。
例① 積立期間:10年 リターン:5% 目標金額5000万円
それでは、積立期間10年間のシミュレーション結果は以下のとおりです。
10年間で5000万円を貯めるには、毎月32万円が必要になります。
毎月32万円というのは、かなりの高収入もしくは倹約家でないと難しいのではないでしょうか。
例② 積立期間:20年 リターン:5% 目標金額5000万円
次に、積立期間20年間のシミュレーション結果は以下のとおりです。
20年間で5000万円を貯めるには、毎月12万円が必要になります。
毎月12万円であれば、共働きかつ倹約した生活を送れば可能な金額かもしれません。
例③ 積立期間:30年 リターン:5% 目標金額5000万円
最後に、積立期間30年間のシミュレーション結果は以下のとおりです。
30年間で5000万円を貯めるには、毎月6.2万円が必要になります。
毎月6.2万円であれば、かなりハードルが下がってきたのではないでしょうか。
投資元本の比較
投資期間が長いほうが毎月の積立金額が大幅に減っていることが分かりました。
ただ、積立期間が長いほど毎月の積立金額が減るのは当たり前なので、積立金額の累計(投資元本)と運用期間を比較していきます。
結果を表にまとめました。
運用期間 | 投資元本 |
10年 | 3876万円 |
20年 | 2952万円 |
30年 | 2232万円 |
投資元本の比較でも、運用期間が長いほうが少なくて済みます。
これこそが積立投資を1日でも早く始めるべき最大の理由です。
1日でも長く(1日でも早く)積立すると投資元本が運用によって増えていくことが実感できます。
理論的には「投資を始めるのが早ければ早いほどリターンが大きくなる」というわけです。