FIRE

【FIRE初心者】最終積立金額・毎月積立額・積立期間・リターンを計算

楽天証券の積立かんたんシミュレーションで計算

FIREを目指し始めたばかりの人は、資産形成の計画でミスしてしまうとFIREを達成できなかったり、FIRE達成したけど定年間際だったなんてこともあるかもしれません。

FIREを達成するためには、どのように資産形成を進めていくか事前にシミュレーションをすることが大切です。

一般的に、FIREには1億円が必要だと言われています。これは、年間生活費(400万円)の25倍が由来です。

「1億円を貯めるのにどれくらいのリターンがあればよいのか」「毎月20万円を積立投資すると何年で1億円になるのか」といったことをシミュレーションすると、資産形成の計画が現実的か分かります。

例えば1億円を達成するのに20年連続で年間リターンが20%も必要という結果が出たら、それは非現実的な計画です。(※通常期待できるリターンは5%程度)

非現実的な計画になったのは、積立期間が短いことや毎月積立額が少ないことが原因だと推測できます。

計画の不備を事前に把握することができれば、FIREを目指している途中で失敗する確率を下げることが可能です。

ただシミュレーションの重要性は分かったけど、どうやったら良いのか分からない人が多いと思います。

そういった場合には、楽天証券の「積立かんたんシミュレーション」を活用してみましょう。

このツールは、最終積立金額・毎月積立額・積立期間・リターンのうち3つの条件を決めてあげると、残り1つの値を計算できます。

少しややこしいので、以下のように関係性をまとめてみました。

シミュレーションの4パターン

最終積立金額を計算したい → 毎月積立額・積立期間・リターンを入力

毎月積立額を計算したい → 最終積立金額・積立期間・リターンを入力

積立期間を計算したい → 最終積立金額・毎月積立額・リターンを入力

リターンを計算したい → 最終積立金額・毎月積立額・積立期間を入力

それでは、1つ1つシミュレーションをしてみたので結果を見ていきます。

①最終積立金額を計算

毎月積立額や積立期間、リターンを決めている場合は、「最終積立金額」を計算して最終的な金額をシミュレーションしてみましょう。

以下のような条件でシミュレーションしてみました。

①最終積立金額の条件
  • 最終積立金額:?円
  • 毎月積立額:20万円
  • 積立期間:20年
  • リターン:5%

それでは、最終積立金額はいくらになるのでしょうか。1億円には到達するのでしょうか。

最終積立金額は、「約8200万円」という結果でした。

FIREするにはおおよそ1億円が必要と言われているので、上記のような条件では20年間で1億円を貯めることができず、FIREは難しいという結論です。

ではどうすればよいかというと、毎月積立額・積立期間・リターンをもう少し高く(長く)することが必要になります。

このように、投資可能な金額や積立期間、リターンを決めている場合には、その条件でFIREに必要な金額を貯めることができるのかシミュレーションしてみましょう。

②毎月積立額を計算

最終積立金額や積立期間、リターンを決めている場合は、「毎月積立額」を計算してみましょう。

FIREに向けて毎月いくら投資すれば良いかシミュレーションすることができます。

以下のような条件でシミュレーションしてみました。

②毎月積立額の条件
  • 最終積立金額:1億円
  • 毎月積立額:?円
  • 積立期間:20年
  • リターン:5%

それでは、毎月積立額はいくらになるのでしょうか。1億円貯めるのに必要な投資額がいくらになるか気になるところです。

毎月積立額は、「約24万円」という結果でした。

米国株などの比較的高いリターンが得られるものを20年間・毎月約24万円投資すれば、20年後に1億円を貯めることができます。

20年間で1億円を資産形成するのがいかに難しいか分かります。

FIREしようとする強い意志が無いと、毎月約24万円を20年間も継続して投資するというのは不可能でしょう。

このように、最終積立金額や積立期間、リターンを決めている場合は、FIREするのに毎月いくら投資に回せばよいかシミュレーションしてみましょう。

③積立期間を計算

最終積立金額や毎月積立額、リターンを決めている場合は、「積立期間」を計算してみましょう。

FIRE達成に必要な年数をシミュレーションすることができます。

仮にここで「40年」という結果が出てしまったら、FIREの計画自体を大幅に見直さなければなりません。

以下のような条件でシミュレーションしてみました。

③積立期間の条件
  • 最終積立金額:1億円
  • 毎月積立額:20万円
  • 積立期間:?年
  • リターン:5%

それでは、積立期間は何年になるのでしょうか。

積立期間は、「約23年」という結果でした。

毎月20万円投資してリターン5%で運用すれば、約23年後に1億円を貯めることができます。

30歳から始めれば53歳で1億円に到達し、FIRE達成です。

この結果から、30代40代でのFIREがかなり難しいことが分かります。30代40代でのFIREは、毎月積立額をもっと増やす、投資開始時期をもっと早くするなどの工夫が必要です。

このように、 最終積立金額や毎月積立額、リターンを決めている場合は、FIREするまでにどれくらいの年数がかかるのかシミュレーションしてみましょう。

④リターンを計算

最終積立金額や毎月積立額、積立期間を決めている場合は、「リターン」を計算してみましょう。

どれくらいのリターンが必要か把握することで、どの程度のリスクを背負って投資するかが決まります。

シミュレーションして「20%」という結果になったら、かなりハイリスクな投資をする必要があります。

株式投資の一般的なリターンはせいぜい5%程度で、あの投資の神様ウォーレン・バフェットですら20%と言われています。

以下のような条件でシミュレーションしてみました。

④リターンの条件
  • 最終積立金額:1億円
  • 毎月積立額:20万円
  • 積立期間:20年
  • リターン:?%

それでは、リターンは何パーセントになるのでしょうか。

リターンは、「6.6%」という結果でした。

20年間・毎月20万円投資して1億円を作るには、リターンが6.6%必要です。

必要なリターンがこれだけ高いと、低リスクな債券を投資対象に含めることはできず、株式100%で運用する必要があります。

ローリスク・ハイリターンな投資は存在しないので、それなりのリスクを背負った運用が必須です。

このように、最終積立金額や毎月積立額、積立期間を決めている場合は、「リターン」を計算してみましょう。

まとめ

楽天証券の「積立かんたんシミュレーション」でFIREに向けた計画が妥当かどうかをシミュレーションしてみました。

積立額やリターンなど具体的な数値が出てきたので、イメージが湧きやすかったのではないでしょうか。

それと同時に、FIREがいかに高難易度のミッションであるか実感したと思います。

あくまでも今回はFIRE達成するのに一般的に必要と言われている1億円を基準にしましたが、これよりも少ない金額でFIREしている人も実際にいます。

また、週の半分は働いても良いという場合には、サイドFIREも選択肢に入ってきます。そうすれば、5000万円を準備できれば大丈夫でしょう。

サイドFIREについては、下記の記事も参考にしてください。

FIREするには1億円が必要?③サイドFIREなら5千万円で十分だ 1億円貯められないならサイドFIREを目指せ さて、FIREを達成するためには、1億円が必要だという計算結果を前回の記事で紹介し...

なんとなくFIREを目指し始めて具体的な目安を知らなかった人は、楽天証券の「積立かんたんシミュレーション」を使ってみることをおすすめします。

そして、FIREに向けた計画をしっかりと立てて、一歩一歩ゴールに向けて突き進んでいきましょう。