機関投資家は投資に精通したプロの法人投資家である
投資を始めると初めて聞く単語に出会うことが非常に多いです。今回は「個人投資家」の対義語にあたる「機関投資家」について解説していきます。
機関投資家とは、大量の投資資金を運用・管理する法人投資家のことです。例えば、信託銀行や保険会社、年金基金、投資信託会社、投資顧問会社などが機関投資家に位置づけられます。
機関投資家の投資資金は、顧客から集めた資金です。機関投資家によって異なりますが、保険料収入や年金積立金、投資信託の購入資金などが主な資金になります。
機関投資家の特徴としては、①1回の取引額が大きい(=出来高の急増) ②企業分析を詳細に行い長期的に投資することが多いということが挙げられます。
機関投資家は、投資資金が大きいため市場に与える影響も無視できなくなり、個人投資家と比較すると投資に制約がかかる場合があります。
例えば、機関投資家は投資資金が豊富なため、時価総額が小さい小型株に投資することが難しいです。というのも、小型株は出来高自体が少ないため、機関投資家が売買に絡むと自身の売買によって株価が乱高下してしまうためです。
GPIFという言葉を聞いたことがありますか。
GPIF(年金積立金管理運用独立行政法人)とは、巨額の年金積立金を運用する組織になります。運用総額は約170兆円(2020年12月末時点)と、世界最大の機関投資家の1つです。
GPIFは年金積立金を運用していることもあり、どのような方針で運用しているかを公開しています。我々のような個人投資家も巨大機関投資家の投資手法は参考になるので、後日記事を作成したいと思います。
個人投資家は機関投資家と同じ土俵で戦う
機関投資家はプロの投資家であると説明しましたが、個人投資家はプロを相手に戦い勝利する必要があるわけです。株式市場は、素人もプロも同じ土俵で戦う戦場ということを再認識しましょう。
本業の片手間で投資をしている個人投資家と投資を生業にしている機関投資家では、どちらが優れた投資成果を収めることができるかというと、恐らく機関投資家でしょう。
個人投資家の約7割が損失を抱えているという話を聞いたことがあります。
では、我々のような個人投資家は絶対に勝てないかというと、そういうわけではありません。プロを相手に戦い利益を得ている個人投資家も少なからず一定数いるわけです。
機関投資家には投資をする上でいくつか制約があるので、それをうまく活用して戦うことができれば、個人投資家でも勝てる可能性は高くなるはずです。
このあたりは今後記事にする予定ですので、もうしばしお待ちください。