今回の記事は「米国ETFのHDVに69万円投資した結果」です。
米国高配当ETFのHDVは、日本で人気のある米国ETFの1つです。
そのため、投資を検討している人や実際に投資をしている人も多いのではないでしょうか。
そこで今回は、HDVに69万円投資した結果について解説します。
分配金や含み益がどれくらい増えたか参考にしてください。
それでは、最後までお付き合いください。
なお、本記事の内容は動画も作成しました。気になる方は、以下の動画も参考してください。
※動画作成日と記事作成日が異なるため、内容が少し異なります。
1年半前にHDVに69万円投資した結果
HDVの概要
HDVは、ブラックロックが運用する米国高配当ETFです。
高配当株の特徴としては、配当金が多くもらうことができる反面、投資家から不人気で株価が割安(株価の上昇が期待できない)といったこともあります。
特に高配当の個別株は、減配リスクや財務リスク(最悪の場合は倒産するなど)があるために気軽に投資しにくい面もあります。
ただ、HDVは75銘柄に分散投資されているため、個別株に比べて上記のようなリスクは低いといえます。
米国ETFで配当金を狙いたいという場合には選択肢の1つになるでしょう。
HDVの構成銘柄
HDVは、米国株のうち以下の①~④の条件を満たす75銘柄に分散投資しています。
- 配当水準が比較的高い
- 配当の持続性がある
- 財務健全性が高い
- ビジネスに競争優位性がある
HDVに投資をするということは、分配金目当ての人が多いと思います。
そして分配金をたくさんもらうためには、①配当水準が高く ②配当の持続性が必要です。
また、配当を継続するためには、③財務健全性が高く ④ビジネスで競争優位性があることも条件になります。
このあたりのHDVのコンセプトは前回紹介したSPYDと大きく異なります。
SPYDは、配当利回りの高い順番から80銘柄を単純に選んだだけで、②配当の持続性 ③財務健全性 ④ビジネスの競争優位性を考慮していません。
同じ米国高配当ETFに分類されるHDVとSPYDではありますが、構成銘柄を選定するコンセプトの相違に着目し、自分の投資目的に適した方を選ぶようにしましょう。
構成銘柄トップ10は以下のとおりです。
ビジネスに競争優位性がある企業を選定していることから、世界的に有名な企業が上位銘柄として含まれています。
この中で特に有名なのは、エクソンモービル(石油)、ジョンソン・エンド・ジョンソン(医薬)、P&G(生活消費財)などです。
なお、銘柄の入れ替えは定期的に実施されるため、時期によって構成銘柄は異なります。
HDVのチャート
それではHDVのチャートを見ていきましょう。基本的には緩やかな右肩上がりになっています。
ただ昨年のコロナショック時には、直前の高値96ドル付近から65ドル付近まで暴落することがありました。
S&P500が約30%下落したことを考慮すると、HDVの下落はS&P500と同程度の下落であったといえます。
SPYDが約50%の暴落であったため、HDVはSPYDよりも暴落耐性があると考えられます。
このあたりは、HDVを構成する銘柄が財務健全性が高いという特徴が表れているのかもしれません。
HDVの分配金
HDVの分配金は、年に4回もらうことができます。過去数年間の配当金は以下のとおりです。
直近1年では、配当金:3.51ドル・配当利回り:3.3%になっています。
コロナ前の2019年と2020年・2021年の分配金を比較してみると、2019年よりも増配していることから、HDVの分配金は安定していると言えそうです。
このあたりも、財務健全性が高くビジネスモデルに競争優位性があるというHDVの特徴が出ています。
HDVに投資すべき人:分配金(配当金)が欲しい人
以上のことから、どういった人がHDVに投資すべきか考えました。
それは、分配金(配当金)が欲しい人です。
SPYDほどではありませんが、HDVの分配利回りは3.3%と高く、分配金目当ての投資家であれば選択肢の1つとして考えてみましょう。
また、分配金は年に4回ありますので、例えばFIRE達成後のように定期的な収入が欲しい場合もおすすめです。
分配金(配当金)の少ないETFや配当金が出ない投資信託の場合、お金が必要になったらそれらを定期的に売却して現金にする必要があります。
定期的にETFや投資信託を売却することは精神的に困難だという人は、HDVのような高配当ETFが向いていると思います。
管理人の投資状況
HDVの保有数:81株
HDVに投資したのは2020年9月と10月です。
投資を開始して間もない時期だったこともあり、少しずつ買い進めて合計81株保有しています。
日本円だと約69万円投資しています。
平均取得価額は8554円(81.11ドル)です。コロナショック時に投資したこともあり、現在の価格よりもかなり安い時に仕込んでいます。
HDVの含み益
HDVの含み益は以下のとおりです。
日本円とドル換算で為替の影響が出てしまうため、円換算とドル換算に分けて紹介します。
まず含み益(円換算)は、+34万7210円(+50.11%)でした。
次に含み益($換算)は、+2020.77$(+30.75%)でした。
これだけ円換算(+50.11%)とドル換算(+30.75%)で含み益の差が出てしまうのは、投資した時よりも円安・ドル高が進行したためです。
HDVの分配金(実績)
そして気になる分配金の実績です。
HDVに81株投資するとどれだけの分配金をもらえるのでしょうか。
投資してから5回分配金をもらいましたが、合計で358.93ドル、税引き後で257.52ドルです。
約69万円投資して約260ドル(=約2.9万円)もらえました。完全な不労所得と考えると大きな金額です。
HDVの含み益と分配金
それでは分配金と含み益のまとめです。
これを見てHDVの分配金が多いかどうか、1年半前に投資していたら含み益がどれくらいあるのか参考になるでしょう。
そして何よりも投資をしたタイミングが良かったです。これはただ運が良かったと言えます。
これから投資をする人の参考になれば幸いです。
米国高配当ETFのSPYDの分配金・運用益を完全公開しています。こちらも参考にしてください。
上の記事を動画で解説したものです。